【RIZIN】扇久保博正が宣言通り執念の”塩漬け”で井上直樹を撃破、朝倉海へのリベンジ決勝へ
RIZIN FIGHTING FEDERATION
『Yogibo presents RIZIN.33』
2021年12月31日(金) さいたまスーパーアリーナ
▼第3試合 RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント 準決勝
RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg)5分3R
◯扇久保博正(パラエストラ松戸)
判定3-0
●井上直樹(Serra Longo Fight Team)
※扇久保がGP決勝進出
扇久保は修斗でフライ&バンタムの二階級制覇を飾った実力者。16年にUFCの登竜門的な格闘リアリティ番組『TUF』バンタム級トーナメントで準優勝するも、惜しくもUFC契約を逃した。本トーナメントでは、春日井“寒天”たけし、大塚隆史を破って4強入りした。
井上は空手出身で、17年に日本人史上最年少の19才でUFCと契約。UFC戦績は1勝1敗。昨年2月にRIZIN初参戦すると5戦全勝。本トーナメントでは、石渡伸太郎、金太郎といった強豪相手を下している。
1R、ジャブから右ロー、左前蹴りでプレッシャをかける井上。扇久保は回りながらローを返す。
扇久保がタックルし、グラウンドになるも井上がトップにとり、ヒジを落とす。
立ち上がり、再度シングルレッグでタックルの扇久保だが、井上はすばやく回りこみバックへ周り、パウンド、チョークを狙う。ここでゴング。井上優勢か。
2R、重心を沈めタックルを狙う扇久保に井上が左右フックのコンビネーション。井上が右ヒザがヒットさせ、そのままテイクダウン。マウントから左ヒジを落とす井上。
しかしここで扇久保が返しサイドガードを取る。扇久保が肩固めからハーフトライアングルチョーク、さらにパウンド。一瞬スタンドに戻るも、バックを取りネックロックを狙う扇久保。扇久保がバックを取ったままゴング。
3R、扇久保が覚悟を決めたように距離を詰め、左フックを当てる。被弾しながらも、構わずシングルレッグに入る扇久保は、コーナーに追い詰め、力づくで倒す。左の肩固めから、ギロチンへと井上を逃さない。
ようやく井上が抜け、立ち上がるも、扇久保がヒザを入れ、またもバックチョークに。目をつむり、バックからロックし続ける扇久保。井上は扇久保に向かって手打ちのパンチを放つも、扇久保は歯を食いしばり耐えきり、ゴングが鳴った。
判定は3-0で扇久保へ軍配が上った。
試合前に「井上がポイントアウトしようとしたら、逆に僕が塩漬けにして勝つ」と語っていた扇久保。得意のグラウンドで井上を抑えこみ、昨年8月に戦い敗れた朝倉海の待つ決勝へ駒を進めた。
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