【UFC】ミドル級絶対王者アデサンヤがV4達成!抜群の安定感で宿敵ウィテカーとの再戦を制す
WME-IMG
『UFC 271』
2022年2月13日(日・日本時間)米国テキサス州ヒューストン トヨタ・センター
▼UFCミドル級タイトルマッチ
〇イズラエル・アデサンヤ(ナイジェリア)
判定3-0 ※48-47×2、49-46
●ロバート・ウィテカー(ニュージーランド)
アデサンヤは長い手足から繰り出す一撃必殺の打撃でミドル級の頂点に君臨する。昨年3月に一階級上のライトヘビー級王者・ブラホビッチに挑戦し、敗れるまでMMAでは20戦20勝(15KO)と無敗を誇っていた。前戦となる同6月の3度目の防衛戦で、マーヴィン・ヴェットーリを判定で下した。
対するウィテカーは剛柔流空手をベースにするストライカー。17年7月のミドル級暫定王座決定戦でヨエル・ロメロに勝利し、オーストラリア人初のUFC世界王者に。19年にアデサンヤと同級王座統一戦を争い、KO負けで王座陥落。しかし以降、3戦全勝と波に乗り、今回、因縁の相手との雪辱と、王座奪還のチャンスを手にした。
前回のウィテカーとの対戦では、2Rにカウンターの右フックから左フックのコンビネーションでダウンを奪いパウンドでKO勝利を飾ったアデサンヤだが、果たしてV4達成となるのか。
1R、長いジャブやローを飛ばすアデサンヤにウィテカーは膝への関節蹴り。タイミングを見てパンチで飛び込み距離を潰すウィテカーに、アデサンヤは距離を保って戦う。すると遠間から伸ばしたアデサンヤの左ストレートでウィテカーがダウン。しかしウィテカーはすぐ立ち上がる。ウィテカーはタックルも見せるがアデサンヤは切る。
2R、前へ詰め左フックを振るウィテカーに対し、ジャブやローを当てるアデサンヤ。ウィテカーの攻撃をスウェーでかわしながらパンチを返すアデサンヤだが、ウィテカーの左が当たる場面も。
3R、アデサンヤのハイキックの蹴り足を担ぐようにキャッチし、ウィテカーがテイクダウン成功。すぐ起き上がるアデサンヤに、ウィテカーはバックに付くが振りほどかれる。スタンドでは左の連打で飛び込むウィテカーに対し、アデサンヤはパンチ、蹴りを混ぜ細かく攻撃を当てていく。
4R、ウィテカーは膝への関節蹴りでアデサンヤの前進を止めると左ジャブで前へ出る。するとウィテカーはパンチと見せかけてドンピシャのタイミングでタックル、尻餅を着かせると立ってきたアデサンヤのバックに飛び乗りチョークを狙う。しかしアデサンヤは防いでウィテカーを前へ落とす。
5R、ウィテカーは何度もタックルに行くが、アデサンヤに切られるかすぐに立たれてしまう。それでもしつこく組み付いて来るウィテカーに、アデサンヤは首相撲からヒザ。しかしウィテカーも離れ際に左フックを当てる。両者最後までペースは落ちず、しかし決定的な場面もないまま試合終了。判定は3-0でアデサンヤ。2年4か月ぶりの再戦を制し、4度目の防衛に成功した。
試合後マイクを持った王者は「彼は全てを懸けてくるだろうと思った、だから全てを奪ってやろうという気持ちで臨んだ。私がチャンピオンだ」と語ると、「次戦は6月ころだろうか、試合を楽しみにしていてください」と5度目の防衛戦へ意欲を語った。
▶︎次ページは【フォト】アデサンヤと宿敵ウィテカーの激闘の模様、厳選フォト!
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