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【ボクシング】吉野修一郎、元世界王者・伊藤雅雪に負傷判定勝利

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2022/04/09(土)UP

吉野が王座防衛に成功した

『Prime Video presents Live Boxing』
2022年4月9日(土) さいたまスーパーアリーナ

 4月9日(土)さいたまスーパーアリーナにて開催される村田vsゴロフキンの
アンダーカードで[OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ]が行われ、王者・吉野修一郎が元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪に11回負傷判定3−0で勝利した。

【フォト】負傷し片目が開けられない伊藤など激闘写真(全6枚)

 この試合は14戦全勝(11KO)の王者・吉野に伊藤は世界への返り咲きの一歩として勝利できるかに注目が集まっていた。

 1ラウンドは両者オーソドックスで互いに左ジャブで牽制する立ち上がり。時折強い右ストレートの応酬が見られるが互いにクリーンヒットは許さず、2ラウンドに入ると吉野の右が当たり出すが伊藤は左を有効に使って吉野の前進を止める。中盤、伊藤は左フックから左ボディーをヒット。吉野もプレッシャーをかけて連打で返す。

伊藤も反撃する

 3ラウンド、吉野は右ストレートから左フックとボディーのダブル。伊藤も吉野の強打をかわして左を返す。4ラウンド、吉野は遠い距離から右ストレート、左右ロングフック。それをかわした伊藤が右ストレートを返して吉野に主導権を渡さない。

 4ラウンド終了時の採点は38-38が2者、もう一人は39-37で吉野を支持。
 5ラウンド、吉野がインファイトから右アッパーで突き上げ、左フックから左右連打。後半は伊藤の手数が次第に減っていった。

 6ラウンド、吉野が左右の連打を当てるが伊藤はカウンターの右ストレートで反撃。後半にはインファイトから両者足を止めて打ち合う場面もあり、徐々に試合が動き出していく。
 7ラウンド、接近戦から強い一発を狙う両者だが決定打は奪えず。8ラウンド、伊藤は左フックから右ストレート。吉野はそれをブロックして再度インファイトから強いフックを放つが空を切る。このラウンドで伊藤が偶然のバッティングで目尻をカット。
 8ラウンド終了時の採点は76-76が1者、77-75が2者で吉野を支持。

負傷し、片目が開けられない状態の伊藤

 9ラウンド、吉野は飛び込むような左右連打で相手を怯ませるが、伊藤もすぐに返して次に連打を許さず。後半から吉野の左右連打の回転が増し、伊藤は後退しながら何とかかわしていくがパンチの手数で吉野にやや差を付けられた。このラウンドで伊藤は相手のヒッティングにより眉間をカット。

 10ラウンド、吉野の左ジャブが度々伊藤の顔を痛打。中盤に伊藤の負傷部分をドクターがチェック。再開後、吉野は前に出ながら右ロングフック、伊藤も細かいパンチを返すが吉野のプレッシャーを跳ね除けるには至らずこのラウンド終了。

 11ラウンド、離れた距離から吉野は左右連打。パンチの手数は吉野が上回っているが終盤に吉野の頭が伊藤を直撃し偶然のバッティングにより試合がストップ。
 11ラウンド2分6秒、106-103、107-102(2者)、3-0の判定で吉野が判定で勝利。吉野が2冠王座2度目の防衛に成功した。
 吉野は「伊藤選手の熱い気持ちが1ラウンドから伝わってきました。この試合に勝たないと世界が見えないので勝ててホッとしています。世界を目指して頑張っていきたい」と安堵の表情で勝利者インタビューに応えた。

※全試合結果はこちら

▶︎次ページは【フォト】負傷し片目が開けられない伊藤など激闘写真(全6枚)

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