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【UFC】因縁のバンタム級王座統一戦はスターリングがヤンに競り勝つ！次戦にディラショーを指名

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2022/04/10（日）UP

ヤン（左）に競り勝ったスターリング（右）©️UFC

WME-IMG
『UFC 273』
2022年4月10日（日本時間）米国フロリダ州ジャクソンビル

▼バンタム級タイトルマッチ5分5R
〇アルジャメイン・スターリング（アメリカ）
判定2-1　※48-47×2、47-48
●ピョートル・ヤン（ロシア）
※スターリングが初防衛に成功

　バンタム級タイトルマッチは因縁の再戦。

打ち合うヤンとスターリング©️UFC

　ヤンは強靭なフィジカルとハードパンチを武器に昨年元フェザー級王者のジョゼ・アルドをTKOで破りバンタム級のベルトを巻いたが、初防衛戦で現王者・アルジャメイン・スターリング相手に反則負けで王座陥落。しかし、前戦でコーリー・サンドヘイゲンを判定で下し暫定王者となった。

　対するスターリングはレスリングをベースに持ちながらローキックなど打撃も得意とするオールラウンドファイター。2018年から5連勝すると、前王者ヘンリー・セフードの引退により行われた王座戦でヤンに反則勝ち。その後首の手術により戦線離脱し、今回が1年ぶりの復帰戦かつ初の防衛戦となる。

4の字フックでヤンをグラウンド地獄に引き込むスターリング©️UFC

　両者は昨年3月のタイトルマッチで対戦。ヤンが試合を優勢に進めるも4R、反則となる3点ポジション（両手両足の4点のうち、3点が地についている状態）でのヒザ蹴りを行い、失格処分となりスターリングが勝利。不完全燃焼に終わった王座戦のリマッチとなる。

　1R、プレッシャーをかけ一発を狙うヤンにスターリングは外を周ってその圧を外そうとする。タックルも見せるスターリングだがヤンはすぐにディフェンスする。

　2R、詰めるヤンはスイッチしつつミドルも飛ばすがスターリングはタックル。一度は切るヤンだが逃げようとしたところでバランスを崩されそのまま下に。スターリングはすかさずトップを取ってマウント、さらにバックを奪取する。
　4の字フックを組んでコツコツパウンドのスターリング。ヤンも後ろへパンチを打つ。チョークを狙いつつ、スターリングは今度は強いパウンドを何発も入れる。

　3R、ミドルキックにタックル、飛びヒザなどバリエーションのある攻撃を見せるスターリング。再三タックルも見せるがヤンはしっかり対処する。それでもしつこくスターリングがタックルへ行くと、今度はダブルレッグで引っこ抜くようにしてテイクダウンに成功。すぐにバックへ回り先ほどと同じ4の字フックのポジションに。余裕の笑みを見せるスターリング、ヤンも何とか逃げようとするがスターリングのキープは固い。またもバックを取ったままラウンド終了。

　4R、パンチで詰めるヤンにスターリングはタックル。ヤンは切ってスタンドでバックへ着くがスターリングも向き直る。かなりの頻度でパンチにタックルを混ぜるスターリング、またも逃げたヤンのバックに付くが今度はヤンが前に落としてトップを取る。パウンドを狙うヤンにスターリングは組み付いてパウンドを防ぎつつ脱出しようとするが、ヤンはトップを譲らない。ヤンが上をキープしたままラウンド終了。

　5R、詰めていくヤンは強いロー、スターリングは勢いよくタックルに行くとヤンをケージに押し込む。テイクダウンを防いだヤンだがそれでもスターリングは果敢にタックル。そして背中を見せたヤンのバックに付き、バックフックを狙う。しかしヤンはケージ際へ移動し向き直ることに成功する。そして今度はスターリングのタックルを切り、亀の状態にして後ろからパウンドを飛ばす。立つスターリングだがヤンがバックフックへ。最後は両者スタンドになったところで試合終了となった。

　判定は2－1と割れ、勝者はスターリング。動き続け、フットワークとタックルでヤンの強打を封じたスターリングが、因縁の再戦を制して初防衛に成功した。

　試合後マイクを持った王者は「ここに来ているみんなが私の強さを疑っていたかもしれない。ヤンに勝てないと思っていたかもしれない。4ラウンド5ラウンドはやられていたかもしれないけど強さを見せることができた。私のことを嫌いな人がいるかもしれないが嫌い続けても構わない」と語ると、「1ラウンド目は接戦だったと思う。どっちについてもおかしくないと思い2、3ラウンドは攻めていった」と試合を振り返り、「ベルトを巻くことができました。次の戦いを楽しみにしている。TJ（ディラショー）、お前が次の相手だ」と試合会場へ来ていたランキング2位のTJ・ディラショーを指名した。

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