【RISE】寺山日葵が引退式で惜別の10カウントゴング「自分が嫌いだった私を格闘技が少し前に向けてくれた」
4月24日(日)東京・後楽園ホールにて行われた『RISE157』において、初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(21=TEAM TEPPEN)の引退セレモニーが執り行われた。
寺山は16年5月にプロデビュー。長い手足と卓越した技術を武器に活躍。18年11月にJ-GIRLSミニフライ級王座を獲得。19年9月に佐藤レイナとの王座決定戦を制し、初代RISE QUEENミニフライ級王座を手にした。20年に開催した「RISE GIRLS POWER QUEEN ofQUEEN 2020」では、erika♡、sasori、紅絹を下して優勝。昨年5月にはAKARIを相手に初防衛、9月には一階級上のRISE QUEENフライ級王者・小林愛三との女王対決を制し、RISE女子最強の名を欲しいままにした。
その前後から股関節に激しい痛みを抱えるようになり、今年1月に右股関節唇損傷の手術を決行。無事に手術は成功した。しかしリハビリに1年の時間を要する上、さらに左股関節にも同様の症状が発覚。手術をすれば計2年のブランクを余儀なくされるうえ、小林愛三戦後のインタビューで今後の目標を答えられなかったことを踏まえ、引退を決意した。最終戦績は23戦20勝(1KO)2敗1分。
寺山がリングインすると、RISE QUEENの証である真紅のベルトを返還。そして寺山の両親、対戦相手、那須川天心らから花束が授与された。
最後のマイクを握った寺山は関係者やファンへの感謝の言葉を述べた。そして「小さい頃は自分の名前も容姿も何もかもがキライだったけれど、そんな私を格闘技が少し前に向けてくれました」と、人生を変えてくれたという格闘技に感謝。そして「自分を変えてくれた格闘技に恩返しがしたいので、これからも別の形、別の角度から携わっていければと思います」と、選手とは別の形で格闘技に関わっていくと宣言した。
そして「明日からも夢を持って、自信を持って堂々と生きなさいという言葉通りに、明日から前を向いて別の道を進みたいと思います」と今後の人生での奮闘を誓い、寺山らしい笑顔を携えたまま最後のマイクを置いた。
会場全員が起立する中、リングの中央に経つ寺山へ10カウントゴングが贈られた。RISE最強の女帝として名を馳せた寺山は最後まで笑顔のまま、RISEの歴史に名を刻みリングを降りた。
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