【UFC】エスパルザが王座返り咲き、ナマユナスとの8年ぶりの再戦を制す
WME-IMG
『UFC 274』
2022年5月8日(日本時間)米国アリゾナ州フェニックス /フットプリント・センター
▼UFC 女子ストロー級タイトルマッチ
●ローズ・ナマユナス(米国/王者)
判定1-2 ※46-48×2、48-47
〇カーラ・エスパルザ(米国/同級2位)
※エスパルザが新王者に
王者ナマユナスはテコンドーや空手、柔術がバックボーン。父親が統合失調症という家庭に育ち、自らも精神不安定気味な幼少期を過ごしたが、そのことをオープンにする姿勢にも支持は多い。鋭い打撃を得意とし、17年11月に5回の王座防衛を果たした”絶対王者”ヨアナ・イェンドジェイチェクを衝撃のTKO勝利で破り、王座奪取。5ヶ月後のリマッチでも返り打ちにした。
しかし19年5月、二度目の防衛戦でジェシカ・アンドラージにスラムで叩きつけられKO負け。一度は引退も示唆したが、翌20年7月のリマッチで勝利して復活すると、昨年4月のタイトルマッチでジャン・ウェイリーをハイキック一閃でKO、続く11月のリマッチも制し初防衛に成功した。
対するエスパルザは初代ストロー級王者。ナマユナスとは2014年にストロー級王座が誕生した際、ベルトを争って対戦し、3ラウンドにリアネイキドチョークで勝利して王座を獲得した。その後、ヨアナ・イェンドジェイチェクに敗れ陥落するが、現在5連勝と絶好調。かつて巻いたベルトを取り戻しに、8年ぶりのリマッチへ挑む。
1R、遠い距離を保ちつつジャブを飛ばすのはナマユナス。エスパルザはオクタゴンの中央を取って中へ入るタイミングをうかがう。前へ出てパンチを振るエスパルザだがバックステップするナマユナスを追いきれない。逆にナマユナスはジャブを当てるが、ほとんどコンタクトのないままラウンド終了。
2Rも遠い距離で戦うナマユナスにエスパルザがタックル。ナマユナスは尻餅を着くがすぐに立って離れる。時折長いパンチを飛ばすが前へは出ないナマユナスに対し、エスパルザも詰められない。距離が詰まることは無く2ラウンドも終了。
3R、ステップを踏みながらジャブはナマユナス。そこへエスパルザはパンチのコンビネーションからタックルでテイクダウン。だがナマユナスはすぐ立つ。スタンドになるとナマユナスは遠間から飛び込んでアッパーを振っていく。エスパルザが前へ出るとナマユナスは同じ分だけ下がり距離を詰めさせない。
4R、ナマユナスのパンチをくぐって組み付くエスパルザだがテイクダウンは取れず。しかし再び片足タックルから逃げて来たナマユナスのバックに飛びつく。ナマユナスはこれを前へ落として脱出するが、またもタックルに来たエスパルザにバックを許す。今度は前転してエスパルザを引きはがしたナマユナス。依然として距離を保つが、先手を取るのはエスパルザ。
5R、低く構えてほぼボクシングのみのナマユナスに、エスパルザはタックルやローも混ぜつつ攻めていく。後半になると蹴りも使い始めたナマユナス、スイッチしつつボディストレートなど長いパンチを使っていく。遠い距離が続くが、ラウンド終了間際、ナマユナスがこの試合初めてのタックル。尻餅を着かせたところで試合終了となった。
判定は2-1でエスパルザ。テイクダウンを有効に使って競り勝ち、新女王に輝いた。マイクを持ったエスパルザは「テイクダウンが戦略だった。ジャッジに関しては何もわからなかったのでできる限りアグレッシブに攻めた」と接戦について語ると「来週土曜日に愛する人と結婚するんです。なので勝ててよかったです」と喜びを口にした。
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