【ボクシング 結果】井上尚弥が2R KO勝利、ドネアに圧勝で3団体統一
6月7日(火)さいたまスーパーアリーナにてプロボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)と、WBC世界同級王者のノニト・ドネア(39=フィリピン)の3団体王座統一戦が行われ、“モンスター”井上が2ラウンド1分24秒TKO勝ち。日本人初の3団体統一に成功した。
両者は2019年11月に対戦し、井上が12ラウンド判定勝ち。2年7か月ぶりの今回の再戦では、『日本ボクシング史上最高傑作』と言われる井上が、唯一苦戦を強いられたとも言える“フィリピンの閃光”ドネアを相手にKO勝利で完全決着を付けることができるか、世界的にも大きな注目を集めたこの一戦。
試合前の入場時、井上はギタリスト布袋寅泰氏の生演奏をバックに花道を歩きリングイン。続いてドネアはフィリピンの国旗と同じく青と赤を基調としたガウンでゆっくりと入場した。両国国家吹奏の後の21時19分、世界中のボクシングファンの目が釘付けになる中で、新たな歴史を刻むゴングが打ち鳴らされた。
1ラウンド、注目のファーストコンタクトはドネアの左フック。ドネアの足の運びもスピードも前回より仕上がりはいいようだ。逆に、井上は左フックをガードの上から当てると、グラブを叩く乾いたパチンという音が館内に響いた。井上は左ジャブを放つと、すかさずドネアも右を返す。お互いパンチの相打ちが続いた終了間際、突如としてカウンターの右ストレートがドネアのテンプルを痛打すると、早くもドネアがダウン。大きなダメージは見られなかったドネアがスクっと立ち上がったところでラウンド終了のゴングが鳴った。
2ラウンド、先ほどののダウンのダメージなど関係ないとばかりに前に出て好戦を続けるドネアに、井上は左フックをクリーンヒットさせると、ドネアが再びグラりと揺れる。
井上はさらに追撃を仕掛けてドネアにパンチを集中。「キャリア最大の一戦」と語り、絶対に倒されないというドネアは執念を見せたが、最後は井上が右ストレートからフィニッシュブローとなる左フックで顎を打ち抜くと、ドネアはロープ越しに崩れるようにダウン。2ラウンド1分24秒、レフェリーストップのTKO勝利となった。
試合前から「今回はドラマにするつもりはない」と語っていた井上が、宣言通りの圧勝劇で“世界のモンスター”ぶりを発揮した。
井上はリング上の勝利者インタビューで開口一番、「やりました!」と口火を切ると、満員の観衆から地鳴りのような声援と拍手が起こった。
「最初にドネアの左フックをもらって気持ちに火が付いた。1ラウンド目のダウンのパンチは感触はそれほどでもなかったが、インターバル中にモニターを見たら、かなり効くタイミングだった。2ラウンドになって、ドネアのパンチはまだ生きていると思ったが、ここで決めなければ次のステージに行けないと思った」と試合を振り返った。
また、肩を落としてリングを後にしたドネアに対しても「彼がいたからこそ自分がバンタム級で輝くことができた。感謝したい」と語り、注目された今後については「目標である4団体制覇が年内に叶うのならばバンタム級で続けたい。もし叶わないのであれば、スーパーバンタム級に上げて、新たなステージで戦う」と宣言。いずれにせよ、世界が注目する井上のこの先の動向から益々目が離せなくなった。
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