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初の世界戦の重岡銀次朗、試合リードも王者がバッティングで負傷アピール!無判定でリマッチへ=IBF世界タイトル戦

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2023/01/06(金)UP

重岡は上下にパンチを打ち分け試合をリードしていた

 1月6日(金)エディオンアリーナ大阪にて『IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 12回戦』が行われ、王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)に、世界初挑戦の同級5位・重岡銀次朗(23=ワタナベ/挑戦者)が挑んだ。試合は重岡のペースで進んでいたが、3ラウンドにバラダレスからのバッティングがあり、バラダレスは負傷をアピール、まさかのノーデシジョン(判定なし)となった。

【フォト】頭から突っ込む王者、バッティング危機のシーン

苦しそうな表情の王者(左)

 序盤から圧力をかける重岡にバラダレスも打ち終わりを狙い鋭い右を返す。サウスポーの重岡は左ストレートでバラダレスが大きく顎が上がる。重岡はバラダレスの攻撃をステップでかわし、飛び込んで左ボディ、顔面と上下に打ち分けヒットさせるなどペースを握る。
 3Rには飛び込んでのボディブローが度々入り、バラダレスの動きが止める場面も。完全に重岡のペースと思われたが、終盤、バッティングで試合中断。バラダレスは左眼を抑える。スロー再生ではバラダレスの方から重岡の顔に頭が当たった様に見えたが、バラダレスはダメージで試合ができないとアピール。

“無判定”に悔し涙の重岡

 そこでレフェリーがこれ以上試合が不可能と判断で試合をストップ3R2分48秒、ノーデシジョン(判定なし)に。10回戦以上は5ラウンド以降で負傷判定となり、そのラウンドまで戦った採点で決着がついた。今回の試合内容から重岡が勝利した可能性が高かったが、残念な結果となった。無判定のためダイレクトリマッチが行われる予定だ。

 重岡はアマチュアでは高校5冠を獲得し、アマ戦績は57戦56勝1敗でこれは県大会の決勝で兄との直接対決を避けるため棄権したもので実質無敗の選手。プロ転向後も8戦全勝でタイトルを次々と獲得するなど輝かしい経歴を持ちこの世界戦に挑んでいた。

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