【NO KICK NO LIFE】海人が引退試合の緑川創に圧倒KO勝利、流血も立ち上がる緑川に会場は大拍手
RIKIX
『NO KICK NO LIFE』
2023年2月11日(土・祝)東京・大田区総合体育館
▼メインイベント 第9試合 緑川創 引退試合 70キロ契約 3分5R
●緑川創(RIKIX)
TKO 3R ※タオル投入
〇海人(TEAM F.O.D.)
緑川は今大会での引退を表明していたが、最後の対戦相手として“日本最強”の男へのリベンジマッチを選んだ。
両者は20年10月にRISEで対戦し、海人が判定勝ちを納めている。
【フォト】海人のパンチがクリーンヒット!流血KO負けする緑川
緑川は新日本キックボクシング協会で、ミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得したベテラン。国内ミドル級最強の一角として長く君臨した。
対する海人は“SBの最高傑作”と評される絶対的エース。昨年6月の『THE MATCH 2022』でK-1王者の野杁正明を撃破し、日本最強を証明した。“対世界”への挑戦を掲げ、その後も強豪外国人選手相手に3連勝している。
1R、序盤から緑川が左右フック、ローで前へ出る。海人はかわしては素早いショートフック、さらにヒザ。
懐に入った緑川が左右フックをヒットさせる。
しかし詰めた緑川の左フックに合わせ、海人が右の縦ヒジ!緑川は一瞬耐えるも、よろけるようにダウンした。
立ち上がると、海人が怒涛のラッシュも、緑川は耐え、ゴング。
2R、緑川の右フックに、海人も素早く右を合わせる。緑川がさらに右フックを出すと、海人は打ち終わりに合わせヒザ!さらにパンチ連打でダウンを奪った。緑川が額から流血する。
立ち上がる緑川。さらにドクターチェックが済むと、海人は飛びヒザからの猛攻だ。
3R、海人の左フックで緑川がグラつく。さらに海人はボディ。防戦一方となる緑川が下がり、崩れるとまたもダウンが取られた。額から大量に流れる血、それでも立ち上がる緑川に、会場は大拍手だ。
3たび立ち上がった緑川に、しかし海人は容赦ない連打で圧倒する。さらにはヒジ打ちを入れると、緑川がコーナーポストに崩れ落ちた。
するとセコンドからタオルが投げ込まれ、海人がTKO勝利した。
海人はコメントで「70kgで日本を背負って、トップで戦い続けた緑川選手の最後の試合に選んでいただいて、本当に嬉しかった。僕はこれから世界へ向かうが、緑川選手の強さと覚悟を背負って戦い続ける」と緑川のファイター魂を受け継ぐと宣言する。
引退セレモニーが行われ、緑川は「最高の引退試合が出来ました。海人選手に完膚なきまでに叩きのめされ、スッキリです。海人選手には世界一になってもらって、自慢できる選手になってください」と海人の今後を応援した。
10カウントゴングが鳴らされ、緑川は四方に挨拶。額の2か所からの流血も気に留めず、堂々とリングを後にした。
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