【ONE】“産後復帰の女王”アリシアが激闘を制し初V達成!暫定王者トッドはヒジカットで流血
ONE Championship
『ONE FIGHT NIGHT 8』
2023年3月25日(土・日本時間)シンガポール・インドア・スタジアム
▼女子アトム級ムエタイ統一王座決定戦
〇アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル/正規王者)
判定3-0
●ジャネット・トッド(米国/暫定王者)
※ロドリゲスが初防衛に成功
アリシアはタイ・プーケットに拠点を置くPhuket Fight Clubに所属するブラジル出身のムエタイ選手。アユタヤ・ミラクル王座とプロ戦績30勝5敗の実績を引っ提げ、20年8月にONE参戦し、そのデビュー戦でいきなり当時の王者スタンプ・フェアテックスのタイトルに挑戦。大方の予想を覆す判定勝利で新王者に輝いた。今回は出産による休養を経て、2年7か月ぶりの復帰戦となる。
対するトッドは同級暫定王者。日本人の母を持ち、アメリカで育つと、ムエタイでパンアメリカン王者となる。ONEデビュー戦でスタンプに敗れたものの以降は7連勝。スタンプにもリベンジを果たすと、前戦ではララ・フェルナンデスを下し暫定王座を獲得した。
1R、序盤は蹴り合い。互いに左ミドルを当て、トッドはハイキック、右ローも放つ。アリシアはじりじりと詰めつつ、トッドの攻撃をしっかりと見てガードしていく。
2R、前蹴りを出しつつ前へ出るアリシアに、トッドはミドル、ハイキックを打っていく。トッドは詰めてくるアリシアにパンチのコンビネーション、アッパー、フックを当てる。だがアリシアも、ボディ、フックとパンチを振っていく。
3R、アリシアがパンチで前で出る。左フックで飛び込むとヒジも当て、ケージにトッドを詰めてさらにヒジ。トッドは左目付近から出血、ドクターチェックが入る。
4R、左ボディや右フックを当てるアリシアだがトッドも下がらず前へ出てくるとワンツー、左ミドルを返す。それでもアリシアのプレッシャーは強く、ミドルから左右のフックで攻勢。
5R、アリシアが首相撲からヒジ、トッドのパンチに構わず詰めて首相撲で捕まえ、太ももへヒザも当てる。終盤は右ミドルも当てて、遠距離、近距離ともアリシアが支配する。
判定は3-0でアリシア。5R通して前へ出続けた女王が、母となってからも変わらぬ強さを見せ、復帰と防衛を果たした。
▶︎次ページは【動画】女王アリシア、怒涛の連打!トッドの顔面から流血
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