【UFC】“伝説ヒクソンの息子”クロン・グレイシー、3年7ヶ月ぶり復帰も判定負け、“引き込む”寝技も封じられる
WME-IMG
『UFC 288』
2023年5月7日(日本時間)米国ニュージャージー州ニューアーク
▼フェザー級
●クロン・グレイシー(ブラジル)
判定0-3 ※三者とも27-30
〇シャルル・ジョーデイン(カナダ)
クロンはレジェンド格闘家ヒクソン・グレイシーを父親に持つ柔術黒帯のグラップラー。13年に「ADCC」の-77kg級で金メダルを獲得。その翌年12月の「REAL 1」でMMAデビューを果たすと、15年大みそかからRIZINに参戦し、山本アーセン、所英男、川尻達也から一本勝ちを収めた。
19年2月にアレックス・カサレスに裸絞めを極めて華々しいUFCデビューを飾るも、同年10月にカブ・スワンソンに判定負け。以降、MMAの試合から遠ざかっていた。MMA通算戦績は5勝1敗。今回が約3年7か月ぶりの試合となる。
対するジョーデインはカナダMMA団体「TKO」の元フェザー級王者で柔術黒帯を持つトータルファイター。現在は2連敗と星を落としているが、キャリア13勝でフィニッシュは12回(8KO・4一本)と決定力は高く、クロンと言えども侮れない相手だ。通算戦績は13勝6敗1分
1R、ゆったりとした構えのクロン。ジョーデインのコンビネーションをガードすると、じりじりと近づいて組みに行くが突き放される。ジョーデインのアッパーやストレートを被弾しながらも上半身を掴むように組みに行く。クロンはオクタゴン中央で引き込んで寝技に持ち込む。下からサブミッションを狙うクロンだが、ジョーデインは脇を締めて防御に徹すると隙を見て立ち上がる。
2R、ヒザへの関節蹴りを出しつつ組みに行くクロンは、四つから飛びついてクローズドガードを組む。頭を下げてパウンドを落とすジョーデインにクロンは下から腕十字を狙いたいが、1ラウンドと同様に立たれてしまう。スタンドになるどパンチをもらいつつ、またも引き込むクロンだが、ジョーデインの守りは堅く崩せない。
3R、追うクロンに下がりながらパンチを合わせるジョーデイン。クロンは何度も組みに行くがその度に突き放され、引き込んでもチャンスを作ることができない。スタンドでとなるとジョーデインがボディ、ローも当て優勢なまま試合を終えた。
判定は3-0でジョーデイン。寝技を徹底して警戒する作戦で危なげなく勝利し、3年ぶりに復帰したクロンを相手に現代MMAの進化を見せつける形となった。
▶︎次ページは【フォト】3年7ヶ月ぶり復帰クロン、相手の打撃を被弾する姿、前日計量のフェイスオフも
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