【UFC】パントージャが悲願の新王者に!ダウンを奪いモレノと激闘を制す
WME-IMG
『UFC 290』
2023年7月9日(日・日本時間)米国ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
▼UFCフライ級タイトルマッチ
●ブランドン・モレノ(メキシコ/王者)
判定1-2 ※49-46、47-48×2
〇アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/挑戦者)
※パントージャが新王者に、モレノは初防衛に失敗
王者モレノは柔術をベースに21勝のうち11の一本勝利を持つが打撃でもKOできる力を持つオールラウンドファイター。21年6月に現王者のデイヴソン・フィゲイレードに一本勝ちでベルトを獲得。その後リマッチで敗れ陥落も、22年にカイ・カラ=フランスを破って暫定王座を獲得。そして今年1月、フィゲレードと4度目の対戦を制し、王座を奪還した。
対するパントージャは柔術とムエタイをベースに持ち、立っても寝てもフィニッシュできる実力を持つ。これまで佐々木憂流迦や元RIZIN王者マネル・ケイプなど日本でも有名なファイターに勝利。現在3連勝と好調だ。
2人は2016年、UFCの登竜門的リアリティショーであるジ・アルティメット・ファイターで1度、18年にUFCで計2度対戦しており、いずれもパントージャが勝利。3度目の決戦はモレノが王者の貫禄を見せ過去の屈辱を払拭するか。それともパントージャがリベンジを退け王座を奪い取るか。
1R、すぐにパンチで詰めて首相撲に持ち込むパントージャ。しかしモレノは体を入れ替えてケージに押し込む。スタンドになるとモレノのジャブが入るが、打ち合いの中パントージャの左フックがカウンターで入りモレノがダウン。パントージャはハーフで抑え込むがモレノは突き放して立つ。モレノは右目付近から出血が見られる。
2R、近い距離でパンチを振り合う両者。モレノはジャブを突き、打ち終わりにはすぐ頭を振ってパントージャの反撃をかわす。さらにパンチの交錯からパントージャの脇をくぐってモレノがバックを奪取。グラウンドに持ち込むが、パントージャは体をずらして上手く逃げる。スタンドとなるとモレノの左フックが入る。
3R、パントージャのヒザがローブローとなって中断するがすぐに再開。パントージャは詰めて組むとグラウンドで完全にバックを奪う。4の字ロックを組んでチョークを狙うパントージャだが、モレノは体をずらして脱出し立つ。パンチからハイキックのコンビネーションはモレノ。パントージャはテイクダウンを奪うがモレノはトップを奪い返してパウンド。
4R、ジャブ、アッパー、ボディと左を多用するモレノ。パントージャは左右のフックを振り乱打戦となる。パントージャがテイクダウンしてグラウンドへ持ち込むがモレノはその度にスクランブルへ持ち込み脱出する。終盤、スタンドでモレノのヒジが入る。
5R、互いに慎重な構えからボクシングの展開。パントージャが左フックを当てればモレノも左フックを当て一進一退の攻防が続く中、タックルでテイクダウンはパントージャ。立とうとするモレノのバックに付き、おぶさるような形からチョークを狙う。脱出を試みるモレノだがパントージャはコツコツパウンドを当て、ポジションをキープしたまま試合を終えた。
判定は両者に一票ずつ入り、最後のジャッジは、パントージャを支持。3度目となるモレノとの対戦も制し新王者となった。
試合後マイクを持ったパントージャは「1ラウンドでフィニッシュできるかと思ったけど彼はカムバックしてきた。2ラウンド目はタフなラウンドになった。モレノをリスペクトするよ」と対戦者への敬意を語った。
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