【ONE】MMA女子ストロー級王者ジンナン、“ワンダーガール”にTKO勝利、初のOFGボクシングマッチを制す
ONE Championship
『ONE Fight Night 14』
2023年9月30日 (日) シンガポール・インドア・スタジアム
▼女子58.5kg契約 打撃特別ルール
〇ション・ジンナン(中国)
TKO 3R2分42秒
●ナット・ジャルーンサック(=ワンダーガール/タイ)
ONE女子ストロー級王者のジンナンは中国代表にもなったボクシングテクニックを武器に、18勝(2敗)のうち10の勝利がKOという女子選手中ではトップクラスのKO率を誇るフィニッシャー。22年1月には三浦彩佳に判定勝ち、同年10月にはアンジェラ・リーとの3度目の決戦を制して4度目の防衛を果たした。
対するジャルーンサックは〝ワンダーガール〟の異名を持つ新鋭で、ムエタイを主戦場としながらMMAでも1勝1敗の戦績を持つ。
試合はONE初の打撃特別ルールで行われ、3分3ラウンドで認められる攻撃はパンチのみ、4オンスのオープンフィンガーグローブ(OFG)を使用する。
1R、互いに近距離でフックを振っていく。頭を下げて入っていくジンナン。ワンダーガールはそこへアッパーを合わせて行く。ガードを固め頭を振る正統派のボクシングスタイルで攻めて行くワンダーガールに、ジンナンは荒いながら思い切りパンチを放つ。
2R、互いに左右のフックを放ちパンチが交錯する。完全に下を向いた状態でオーバーハンドのパンチを振るジンナン、ワンダーガールはしっかり見つつ、そこへパンチを出しに行くが互いに大きなヒットはない。
3R、両者前へ出てパンチを振り合う。ワンダーガールはジンナンの頭が下がったところを狙ってアッパーを出していく。鉄槌のようなパンチで前へ出るジンナン、強引に詰めるとジンナンの右オーバーハンドが当たり、ワンダーガールの動きが止まる。ジンナンがチャンスと見て連打を浴びせると、クリンチでしのごうとするワンダーガール。だがブレイク後にもジンナンが一気呵成に左右のフックを当てるとレフリーが割って入り、ジンナンがONE初の打撃特別ルールでTKO勝利を収めた。
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