【ONE】山田海南江、超強豪バストスに敗れるも、一度のキャッチも許さず善戦
3月9日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された格闘技イベント『ONE FIGHT NIGHT 20』の女子アトム級サブミッショングラップリングマッチにて、山田海南江(28=日本)がマイッサ・バストス(26=ブラジル)に判定負け。日本のトップグラップラーが世界の超強豪に挑む図式で、敗れたものの、山田は一度のキャッチも許さず善戦した。
【動画】世界超強豪バストス、流れる様なバックテイク!山田も冷静に対処
山田は、女子レスリングで東京五輪金メダリスト2名を輩出した超名門・安部学院高校出身。18年全国社会人オープン選手権フリー50㎏級優勝などの実績を残し柔術に転向。青・紫・茶と各帯で全日本選手権を優勝し、22年にはUWWグラップリング世界選手権 No-Gi 53㎏級でも金メダルを獲得している日本女子トップクラスのグラップラーだ。
昨年12月の修斗女子大会に参戦し、元DEEP JEWELSアトム級王者の前澤智から三角絞めで一本を奪った。現在、柔術の黒帯を保持している。
対戦相手のバストスは、柔術、グラップリング界で文字通り世界トップの強豪だ。日本を代表する軽量級のトップ選手、湯浅麗歌子からタップを奪ったことでも有名だ。IBJJF世界選手権では、48.5kg級で3度の優勝(19年、21年、22年)。昨年はルースター級の頂点に君臨した。
試合はバストスが下から引き込むスタート。山田は担ぎからパスガードを狙うが、バストスがうまく対処。すると、バストスが両足を絡めながら、流れる様にバックテイク。山田は亀の状態でバストスのチョーク狙いを防御し、バストスはネックロックに切り替えるが、山田は背後のバストスを落とし、ピンチを回避する。
中盤、上から果敢に攻める山田に対し、バストスが足の取り合いを仕掛ける。バストスの罠にはまらず、上手く対処する山田。山田はパスを狙い、自分のペースを作りたいが、バストスはそれを許さない。
一本を狙うバストスは両足を巧みに動かし、次々と仕掛けを作る。攻められる山田だが、素早く反応しバストスに極めのチャンスを作らせない。
残り1分間、フィニッシュを狙いにバストスは次々と足関を仕掛けるが、山田はこれも回避。残り20秒も、バストスがニーバー、アンクルと波状攻撃。しかし、山田はこれを全て回避しタイムアップ。
判定は終始攻め続けたバストスが判定勝利。しかし、世界女王を相手に一度のキャッチコールも出させなかった山田のポテンシャルの高さが光った。
『ONE FIGHT NIGHT 20』
3月9日 タイ・バンコク ルンピニースタジアム
▼女子アトム級サブミッショングラップリングマッチ(1R10分)
○マイッサ・バストス(ブラジル)
判定3-0
●山田海南江(日本)
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