【UFC】オマリー、雪辱ヴェラに打撃戦で完勝し初V！2階級制覇狙いトプリアに対戦要求
オマリーの強烈な顔面ヒザ蹴りが炸裂！©️UFC
3月10日（日本時間に米国フロリダ州マイアミで開催された総合格闘技イベント『UFC299』メインイベントのバンタム級タイトルマッチにて、王者のショーン・オマリー（29=米国）が挑戦者で同級5位のマルロン・ヴェラ（31=エクアドル）にフルマークの判定快勝。初防衛に成功すると共に約2年半前の雪辱を果たした。
“新世代スター”と称されるオマリーは“一撃で相手を沈める抜群のスタンドを武器に、キャリア17勝のうち12KOをマーク。昨年8月のバンタム級タイトル戦で当時の王者アルジャメイン・スターリングに挑戦し、2回TKO勝利で王座を戴冠した。今回が初防衛戦となる。
対するヴェラはオマリーに唯一黒星をつけた相手。両者は20年8月で一度対戦しているが、オマリーは試合中に足を負傷しその状態でKOされたことからオマリーは「あの試合は負けていなかった」と語っており、オマリーにとっては決着をつけるべき戦いだ。
1R、ジワジワとプレッシャーをかけるヴェラに対し、オマリーは小刻みにステップを踏みながらロー、関節蹴り、前蹴り、バックスピンキックと蹴り技で自分の距離を保つ。近距離で勝負したいヴェラだが、オマリーの飛び込む右ボディストレート、ジャブ、ワンツーで下がらされる。
2R、手数で上回るオマリー。巧みなフェイントを入れたジャブを軸に、前蹴り、ボディストレートを放ちながらハイキックと攻撃を散らしていく。
残り1分半、オマリーの強烈な顔面ヒザ蹴りでヴェラの顔が跳ね上がる！ダメージが明らかなヴェラ。オマリーの猛ラッシュを受け、ヴェラの右目下がカット、流血が。
3R、ヴェラはここで反撃したいが、オマリーもさらにギアを上げ、スイッチを繰り返しながら、ジャブから左右のボディ、ヒザ蹴りを放つ。このラウンドの手数の差は約3倍、ヴェラも意地を見せるが、オマリーのハイペースについていくのがやっとだ。
4R、積極的に前に出るヴェラ、ワンツーアッパーでオマリー を大きく下がらせると、飛びヒザ蹴り。当たらなかったものの、会場は大きく湧く。かなりの数の打撃を被弾するヴェラだが、退かず、拳をふっていく。
5R、プレッシャーを強めるオマリー。ジャブ連打でヴェラを金網に追い込み、ボディ、ハイキックと仕留めにかかる。終盤、最後の力を振り絞りヴェラも前に出て打ち合うも、オマリーの打撃は止まらず。
判定3-0でオマリーが勝利し初防衛に成功。過去に唯一黒星をつけた因縁ヴェラへの雪辱を果たした。オマリーは勝利マイクで、フェザー級王者のイリア・トプリアとの対戦を要求、2階級制覇を狙う姿勢を見せた。
WME-IMG
『UFC 299』
2024年3月10日（日本時間）米国フロリダ州マイアミ カセヤ・センター
▼バンタム級タイトルマッチ
○ショーン・オマリー（米国／王者）
判定3-0 ※50-45×2、50-44
●マルロン・ヴェラ（エクアドル／挑戦者）
※オマリーが初防衛に成功
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