【UFC】女王ウェイリー、シャオナンを“グラウンド圧倒”でV2!中国人対決を制す
WME-IMG
『UFC 300』
2024年4月14日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
▼女子ストロー級タイトルマッチ5分5R
〇ジャン・ウェイリー(中国/王者)
判定3-0 ※三者ともに49-45
●ヤン・シャオナン(中国/挑戦者)
※ウェイリーが2度目の防衛に成功
ストロー級タイトルマッチは中国人ファイター同士の対戦。
ウェイリーはアジア史上初のUFC世界王者。19年に初戴冠を果たすも、21年4月にローズ・ナマユナスにハイキックでの秒殺KO負けで王座陥落。同11月のダイレクトリマッチでも、判定負けを喫した。自身初の連敗に苦しんだが、昨年11月のタイトルマッチで、当時の王者カーラ・エスパルザにリアネイキッドチョークで一本勝ちして女王の座に返り咲くと、23年8月にはアマンダ・レモスを下し初防衛を果たした。
対するシャオナンは散打をベースとした屈指のストライカー。UFC参戦後に朱里を破るなど6連勝を挙げたが、その後カーラ・エスパルザ、マリナ・ロドリゲスに連敗。しかしその後はマッケンジー・ダーン、ジェシカ・アンドラージに連勝した。
1R、スタンドからシャオナンが飛び込んで右ストレート。これでウェイリーがダウンするが、すぐに立ち上がると首投げでテイクダウンを奪う。そしてバックからチョーク。完全に極まっているように見えるがシャオナンは耐える。ラウンド終了となりブレイクするとシャオナンは失神しかけていたのか、ふらつきながら立ち上がる。
2R、ウェイリーがすぐにテイクダウン。パウンド、ヒジを落としていく。そして逃げたシャオナンのバックに回るとシャオナンの体を伸ばしてパウンドを連打。さらにシャオナンが逃げハーフとなると肩固めも見せる。それでもシャオナンは脱出してスタンドに戻す。
3R、シャオナンが右ストレートを当てダウンを奪う。猪木アリ状態となるとシャオナンは上からウェイリーの足を蹴る。スタンドに戻るとテイクダウンを狙うウェイリーだが、逆に上を取ったのはシャオナン。シャオナンが攻める場面が増えてくる。
4R、ウェイリーのローに合わせてシャオナンが右ストレート。これで再びウェイリーがダウンするもすぐに立ち上がる。ウェイリーはタックルからテイクダウンに成功するとトップをキープしつつパウンドを落とす。終盤はしっかりバックをキープし、ウェイリーが再びペースを取り戻す。
5R、ダブルレッグでウェイリーがテイクダウン。シャオナンはスクランブルから立ち上がるもウェイリーはすぐにまたテイクダウン。シャオナンは何とか下のポジションから脱出しようとするが、ウェイリーはグラウンドでコントロールし続けて試合を終えた。
判定は3-0でウェイリー。ダウンを奪われる危ない場面も、グラウンドで力の差を見せ2度目の防衛を果たした。
試合後マイクを持ったウェイリーは「シャオナンは素晴らしい選手でした。とてもタフで試合が終わった後は友達になりたいです。中国の女性同士の試合をサポートしてくれてありがとうございました。アメリカでの練習はみんなとても温かく迎えてくれました。中国に来てくれたら歓迎したいと思います」と喜びを語った。
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