那須川天心が初戴冠「勝ちましたよ、武居君」ダウン奪取も、強敵アシロに手を焼く=試合結果・速報
10月14日(月・祝)に行われた『Prime Video Boxing 10』(東京・有明アリーナ)の[WBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦]では、同級1位の那須川天心(26=帝拳)が判定3-0(97-92、98-91×2)で同級2位ジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)に勝利し、ボクシング初戴冠を果たした。
那須川はマイクでリングサイドの武居由樹に呼びかけ、来年中の世界タイトル挑戦を宣言した。
【フォト&動画】那須川天心が9Rにダウンを奪う瞬間、リングサイドには武居の姿も!
那須川はボクシング戦績4勝(2KO)無敗。前戦は今年7月、WBA同級4位のジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)に3R、1分49秒の豪快KO勝利。当てさせず当てる完璧なボクシングだった。
対するアシロは6歳からボクシングを始め、アマチュアで200戦以上と経験豊富。今年5月にIBF世界バンタム級タイトルマッチで王者となった西田凌佑のスパーリングパートナーも当時務めた。
リングサイドに近い席では、那須川との対決を望むWBO世界同級王者・武居由樹が見つめる。
試合は、サウスポーの那須川がどっしりと構え、素早いワンツーを放つ。しかしアシロは那須川の左の打ち終わりを狙い、かわして伸びる右を当てる。
その後もアシロは圧力をかけ、那須川の左の打ち終わりを狙い続ける。鋭く変則的なステップから伸びるストレートに、那須川がなかなか捉えきれない。アシロのペースが続く。
5Rからは、那須川は踏み込んで左ボディをヒットさせてゆく、ボディ狙いに切り替えたか。しかしアシロも那須川の右に今度はコンパクトな左を合わせる。
そして9R、踏み込んだアシロに合わせて那須川の左ボディがヒット!アシロが滑るようにダウンした。
立ち上がったアシロは自分から向かうも多少、足が止まる。那須川の左、さらにワンツーが入り続ける。
最終10Rにはバッティングで那須川の左目上をカット。最後はスピードパンチの応酬となり、ラスト那須川の左フックがヒットしゴング。
判定は2者が7ポイント、1者が5ポイントの差をつけ那須川に。那須川がボクシング初のベルトを手にした。
那須川はマイクで「顔に傷つけやがって、顔で売ってるのに大丈夫ですかね」と冗談を言い「顔に傷は格闘技50戦してきて初めて。でも、もみくちゃな試合に勝つことが出来てよかった。KOしたかったけど、相手もすごい対策してきて。10Rボクシングできることは証明できたけど、強くなって戻ってきたい」とコメント。
続けて「アジアのベルトを獲って、バンタム級のベルト4人日本人なんですけど、今日の試合内容では皆さんどうかなという感じなんで。来年中にどうですか」と25年の世界戦を見据える。
そしてリングサイドの武居に「勝ちましたよ、武居君」と呼びかけ。最後に「これが目的でないんで、世界に向けて、まだまだ強くなる」と高みを目指すと改めて宣言した。
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