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元世界王者・谷口将隆、激闘の末惜敗!IBF2位を奪われ、2階級制覇遠のく

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2024/12/15(日)UP

谷口がタノンサックに惜敗(写真は22年4月)

 12月15日(日)大阪・住吉スポーツセンターで行われたプロボクシング[OPBF 東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ]では、挑戦者で元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(30=ワタナベ)が、同級王者タノンサック・シムシー(24=タイ)に判定1-2(112-116、115-113、113-115)で惜敗。
 この試合はIBF世界ライトフライ級2位決定戦も兼ねられており、2階級制覇を狙う谷口にとってはタイトル戦線に近づくため大きな意味があった。

 谷口は21年に王座獲得も、昨年1月にメルビン・ジェルサレムにKO負けし陥落。階級を上げて8月に判定勝ちするも、アゴを骨折。しかし今年5月に再起、続けて10月といずれもKO勝利している。戦績は19勝(13KO)4敗で、現IBF同級7位。

 対するタノンサックは36勝(33KO)1敗と、軽量級離れした強打の持ち主。唯一の黒星は現IBFの同級王者・矢吹正道に22年、KOされたもの。現IBF同級4位。

 試合は、様子見の1Rを経て2R、サウスポー西田の飛び込みの強烈な左ストレートがタノンサックの頭を揺らし、動きを止める。その後も谷口は、同じ左でボディも当て、攪乱する。

 しかし3Rになるとタノンサックが前に出てガツガツパンチを出す。右の打ち下ろし、更には飛び込んでの左右フックで強引に攻める。6Rにはタノンサックの左ボディからの右がヒット、次々と右を中心に連打。

 7Rにもタノンサックの勢いは止まらないが、R後半や、8Rには谷口が追いボディを入れまくり、シーソーゲームだ。
 その後も谷口は接近しボディを入れ続けるも、中間距離では時折タノンサックの右をもらう。10Rには谷口が相手の外、右回りで打ち続け、ポイントリードしてきたか。

 しかし11Rにはタノンサックがギアマックス、一気に前へ出てパワフルフックを打ちまくる。被弾の谷口は鼻血でドクターチェックに。最終12Rは両者拮抗する打ち合いとなった。

 判定は僅差でタノンサックに。タノンサックは防衛成功と共に、かつて敗北した矢吹が君臨するIBFの2位にランクインした。

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