那須川天心、流血も世界ランカーに完勝!井上尚弥も見守る前で”世界前哨戦”クリア「沢山の強い選手を倒しに行く」
6月8日(日)、東京・有明コロシアムで開催された『Prime Video Boxing 13』の[バンタム級10回戦]で、WBC世界1位の那須川天心(帝拳)が、WBA世界6位のビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)に判定3-0(99-91×2、100-90)で勝利。前半にバッティングで流血もあったが、“世界前哨戦”を大差でクリアした。
那須川は、昨年10月に獲得したWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を返上して今戦に臨んだ。
対するサンティリャンは6歳からボクシングを始めたエリートで、2015年パンパシフィック選手権銅メダリスト。プロ戦績は14勝(5KO)1敗で、その1敗は2023年6月の石田匠とのWBA世界バンタム級挑戦者決定戦での惜敗だった。
試合は互いにサウスポー同士の構え。序盤は右ジャブの差し合いで那須川が上回り、得意のボディストレートも効果的に決めた。
4Rにはサンティリャンが強引に攻め込み、那須川の左目上をカットした(バッティングによるもの)。
しかし那須川は落ち着いて上下に打ち分け、右ボディもよく入る。フットワークからのアッパーやボディ攻撃に、サンティリャンはついていけない印象だった。6Rには那須川が“昇竜拳”のようにしゃがみこんでからの右ジャンピングアッパーを見せ、サンティリャンの右目を腫らせた。
8Rには那須川の右でサンティリャンがグラつく場面も。9Rには連続で左を側頭部に叩き込み、サンティリャンを追い詰めたが、相手も大振りのフックで応戦。
最終10Rは、那須川が上下に猛連打を浴びせ、サンティリャンも左で応戦。最後は両者が振り回す激闘となり、那須川も打ち続けた。
判定は、1人がフルマークを付けるなど、那須川の大差勝利。今年11月ともいわれる世界挑戦に向けて、しっかりとステップを踏んだ。
試合後、那須川はマイクを握り、「今回の課題だった“詰め切る”“倒し切る”という近い距離の練習もしてきたが、苦戦する部分も見せてしまった」と振り返った。続けて「まだ課題はたくさんある。これが今の実力。次で大きいことを言おうとは思っていなくて、一歩一歩進んでいきたい」と謙虚に語った。
そして最後に、「たくさん強い選手がいるので、しっかり倒しにいきたい」と力強く意気込みを語った。
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