【全空連】空手プレミアリーグ 日本9個の金、荒賀龍太郎、染谷真有美が2連覇
世界空手連盟(WKF)/全日本空手道連盟(JKF)
「プレミアリーグオキナワジャパン」
2015年11月29日(日)沖縄県立武道館
男子-84kg級決勝、日本のエース・荒賀龍太郎(2014全日本優勝、2015アジア優勝/荒賀道場)と宿命のライバル、ザビオラ(2013ワールドゲームス-84kg優勝、2015プレミアリーグパリ-84kg優勝/イラン)と相対した。
荒賀が序盤にカウンターの裏回し蹴りを決め一本で3ポイント先制。3-0と大きく引き離す。取り返そうとするザビオラに、荒賀が落ち着いて試合を運び、突きのカウンターでの有効(1ポイント)などを重ね6-1で荒賀がプレミアリーグ沖縄2連覇を決めた。
男子-75kg級決勝では先月インドネシアで開催されたアンダー21世界選手権で準優勝となった西村拳(近畿大学2年)が得意の蹴り技で間合いをキープしようとするが、渡邊大輔(日本空手松涛連盟)がどんどん間合いを詰めて先手先手を取る戦い。西村の蹴りのバリケードを物ともせずに渡邊が強さ溢れる技でポイントを量産し、6-1で渡邊の優勝となった。
-60kg級決勝は大西英輝(日本代表/京都産業大学3年)と遠山将平(日本代表/日本空手松涛連盟)の日本人対決。
積極的に間合いを詰めようとする遠山に対して、大西がコートを使い捉えさせず、遠間からの先手攻撃が冴え、突きの有効ポイントを重ねて4-0で大西がプレミアリーグ初優勝となった。
女子では-50kg級決勝は多田野彩香(2014アジア-50kg優勝/日本大学4年)とヨーロッパチャンピオンのベティーナ(オーストリア)の対決となった。
積極的に前に出る多田野に対し、カウンターを狙うベティーナ。互いに突きで有効を取り1-1となり残り時間僅かの瞬間、多田野が思い切りよく出した前拳での突きがベティーナの上段を捉え、2-1で多田野の優勝となった。
女子-61kg級は染谷真有美( 2014世界-61kg3位/帝京大学4年)とイン(中国)との決勝。互いにアジア各地の大会で対戦経験があり、手の内は知り尽くしている。手足が長く、身長も高いインに試合開始当初こそ攻めあぐねた染谷であったが、常に先手を取る組手で徐々にペースを掴み、突きで有効の1ポイント。1-0で染谷の優勝となった。
女子-68kg級決勝は今年のアジアチャンピオン・染谷香予(2012世界-68優勝 2013・2014全日本優勝/テアトルアカデミー)と今年のヨーロッパチャンピオンのアリサ(オーストリア)が対した。
試合序盤にアリサが最も得意とする中段後ろ蹴りが染谷を捉え、技あり2ポイントで2-0に。染谷も追いつこうと突き技で有効1ポイントを奪うが、一歩届かず3-1でアリサが優勝を決めた。
女子+68kg級は植草歩(2014世界+68kg3位/高栄警備)が準決勝で相手の強打(顔面への突き)により負傷。
反則勝ちとなるも決勝は棄権し、川村菜摘(2015世界アンダー21優勝/帝京大学3年)が優勝した。
男子形決勝は日本代表の沖縄チーム(喜友名諒、金城新、上村拓也)と帝京チーム(林田至史、西原啓太、本一将)の決勝。
帝京チームは伝統のウンスで力とキレをアピールしたが、今年5月の東アジア選手権から日本代表となった沖縄チームに隙は無く、沖縄チームが見事大会2連覇を決めた。
これで日本勢は初日(28日)に行われた男女個人形と合わせ、13種目中9個の金メダルを獲得した。
(photo&text N.Matsushita)
試合結果(3位まで掲載)
男子組手
+84kg
優勝 Ganjzadeh Sajad (IRI)
2位 Atamov Shahin (AZE)
3位 国吉 真太郎 (JPN)
3位 Futter Troy (RSA)
-84kg
優勝 荒賀 龍太郎 (JPN)
2位 Pourshab Zabiollah (IRI)
3位 釜口 幸樹 (JPN)
3位 Bitsch Noah (GER)
-75kg
優勝 渡邊 大輔 (JPN)
2位 西村 拳 (JPN)
3位 Scott Thomas (USA)
3位 比嘉 弘輝 (JPN)
-67kg
優勝 Figueira Vinicius (BRA)
2位 Tang Wei-Chieh (TPE)
3位 篠原 浩人 (JPN)
3位 Tadissi Yves_Martial (HUN)
-60kg
優勝 大西 英輝 (JPN)
2位 遠山 将平 (JPN)
3位 Ragananda Imam_Tauhid (INA)
3位 花車 泰平 (JPN)
女子組手
+68kg
優勝 川村 菜摘 (JPN)
2位 植草 歩 (JPN)
3位 Gao Mengmeng (CHN)
3位 Kovaleva Vera (RUS)
-68kg
優勝 Buchinger Alisa (AUT)
2位 染谷 香予 (JPN)
3位 Tang Lingling (CHN)
3位 Sherozia Inga (RUS)
-61kg
優勝 染谷 真有美 (JPN)
2位 Yin Xiaoyan (CHN)
3位 Steffen_Machado_de_Oliveira Maike (BRA)
3位 森口 彩美 (JPN)
-55kg
優勝 Kumizaki Valeria (BRA)
2位 Wen Tzu-Yun (TPE)
3位 Semanikova Viktoria (SVK)
3位 山田 沙羅 (JPN)
-50kg
優勝 多田野 彩香 (JPN)
2位 Plank Bettina (AUT)
3位 Li Ranran (CHN)
3位 宮原 美穂 (JPN)
形 団体
優勝 日本(沖縄)
2位 日本(帝京大学)
3位 アメリカ
3位 ペルー
形 個人(28日)
男子
優勝 喜友名 諒 (JPN)
2位 新馬場 一世 (JPN)
3位 Quintero Damian (UAE)
3位 金城 新 (JPN)
女子
優勝 清水 希容 (JPN)
2位 Sanchez_Jaime Sandra (UAE)
3位 岩本 衣美里 (JPN)
3位 照屋 真子 (JPN)
編集部オススメ
・28日 国際戦のプレミアリーグで個人男女形で日本優勝
荒賀龍太郎のスピードデモンストレーション (空手ジャーナル youtubeより)
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