【ホーストカップ】辻出優翔、大月晴明の地元凱旋試合で1RTKO勝ち

2017/03/05（日）UP
（最終更新：2017/03/10 06:12）

eFightの試合動画 試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

アーネストホーストジムJAPAN
「HOOST CUP KINGS KYOTO2～英雄凱旋！～」
2017年3月5日（日）京都・KBSホール
写真＆レポート＝HOOST CUP 

▼第11試合　ダブルメインイベント　HOOST CUPルール　62kg契約　3分3R延長1R
○辻出優翔（京賀塾/HOOST CUP日本ライト級王者、元DEEP☆KICK 60kg王者）
TKO　1R2分39秒　※レフェリーストップ
●大月晴明（キックスターズ・マスクマンズ/元WPKC世界ムエタイライト級王者、第3代Krush-60kg王者、全日本ライト級王者、ISKAムエタイ・インター コンチネンタル・スーパーライト級王者）

　地元京都出身、“世界の爆腕”大月が初めての地元凱旋試合として迎え撃つは、同じく地元京都のHOOST CUP日本ライト級王者・辻出。両選手は地元京都の応援団の声とともに気合十分の表情でリングイン。

　開始早々、左手をダラリと下げた独特のスタイルでステップを踏みながら野生動物が獲物をねらうように左右のフックを振るう大月。それに対し、辻出はいつもよりガードを高くし、冷静にブロックし左ヒザ、左ミドルを合わせる。20秒ほど過ぎたあたりに大月の強烈な右フックに辻出の右フックをスリップダウン気味にヒット。

　強いプレッシャーからの左右の強打でこじあけようとする大月だが、辻出のガードは高く、クリーンヒットを許さず、大月のボディーに左ヒザを合わせ、離れると前蹴りでこかす。やりにくそうな表情の大月に1分過ぎたあたりから前に出始めた辻出が、ラッシュで倒しにかかる。大月はしのぎながら身をかわし、反撃に出る。

　しかし途中から精彩をかいた大月に2分すぎに辻出が左ストレートでダウンを奪う。立ち上がり反撃に出る大月だが、またも辻出の左ヒザが突き刺さり、弱くなった大月の左右フックに辻出のカウンターパンチがヒット、うずくまるようにダウンする大月。辛うじて立ち上がる大月にレフェリーがストップを告げる。

「大月さんと対戦する選手はみんな、警戒して距離を空けて大月さんのフェイントにかかったりしてやられているので、前に出て距離を潰して封じる作戦だった」と試合後に語る辻出陣営の作戦勝ち。

　辻出の一発目のヒザ蹴りをカウンターで受けたときに右前腕を骨折したという大月は試合後病院に直行した。地元京都の若き王者辻出の、作戦と運がもたらす勝利であった。「最初で最後の地元凱旋試合」と語る大月だが2度目の万全の登場に期待する。

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▼第10試合　ダブルメインイベント　HOOST CUPルール　63.5kg契約　3分3R延長1R
○麻原将平（正道会館/HOOST CUP日本スーパーライト級王者）
判定3－0　※三者とも30－29
●大原裕也（大原道場/元ACCELライト級王者）

　地元京都の若きサムライ、元ACCELライト級王者・大原と、昨年10月大阪大会で悲願のHOOST CUP日本Sライト級王者となった麻原の関西中量級のトップファイター同士の一戦。

　1R初盤から麻原の売りであるスピードのあるパンチとそれについていくかのような大原のパンチからのミドルが交差。右ヒザにかなりのテーピングをほどこし張りつめたような固い表情で構える麻原だが、いつもの左右のステップがなく、大原の手数が上回り強烈なミドルキックが麻原の腹にめり込む。

　2Rも動きの固い麻原に大原が軽快なステップから繰り出すロー、ミドルがクリーンヒット。パンチを当てたい麻原だがジャブからの追随を大原が許さずやや大原のペース。

　3R、どっしりと構えカウンター待ちに徹した麻原のパンチが当たりだし、中盤すぎ、麻原の左フックで大きくふらつく大原。追撃する麻原だが大原も根性を見せて打ち返す。

　目の離せないシーソーゲームの展開だったが、後半強打を数度あててダメージを奪った麻原の印象点が優り、僅差で判定勝利した。若きサムライ大原の実力が全国区であることも証明した一戦だった。

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