5月26日(日)東京・ディファ有明で開催された『M-FIGHT 蹴拳X Part.2』にて、WPMF世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦で日本フェザー級のトップファイター森井洋介を破り、王座に就いたSHIGERU。相手を泥沼に引きずり込む豊富なスタミナの秘密、そして森井との流血の死闘を振り返る。(取材日:2013年5月30日)
試合レポート:【M-FIGHT】両者流血の死闘、SHIGERUが世界暫定王座を獲得
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■第1章 豊富なスタミナ養成のためとにかく走り込む
ーー森井戦での勝利とタイトル奪取おめでとうございます。
「ありがとうございます」
ーー試合の感想からお聞かせください。
「森井選手は本当に凄く強かったので、勝ててホッとしています。森井選手のパンチは速くてしかも堅いパンチだったので、2Rの途中に右フックか右ストレートを左目にもらってしまいまして。そこからは森井選手が三重に分身して見えました(笑)。
それで距離感が全くつかめなくなってしまったので、そこからは近い距離で戦うしかないと思い、距離を潰して戦うようにしたら段々と目の方も回復してきて、少しずつ戦えるようになりました。最終的に勝つことが出来たので嬉しかったです」
ーー森井選手はキャリアがあってキック界で名前もある選手です。そういう選手と戦うことはどう意識していましたか?
「僕はまだ12戦目でキャリアは浅いんですが、5戦目くらいから僕よりもキャリアがあって名前のある選手ばかりと試合をしていたんです。
5戦目で木村天鮮選手(当時J-NETWORKスーパーフェザー級王者)、9戦目で末廣智明選手(空道の全日本王者)、10戦目で“狂拳”竹内裕二選手(WMAF世界スーパーフェザー級王者)……自分よりも全然有名で強い選手とやってきたので、今回に関しても勝って名前をあげてやろうとか喰ってやろうという気持ちはなかったですね。目の前にいる敵に勝とうとしか考えていませんでした」
ーー今回の試合のハイライトは、4RにSHIGERU選手がヒジでカットされて流血、ドクターチェックされた後にSHIGERU選手が森井選手をヒジで切り返して流血させた場面でした。
「切られた時は“やられた!”と思いました。3月の卜部弘嵩戦では、延長戦でヒザで切られてドクターストップ負けを喫したので、今回も止められたら最悪だなって。
でもそんなに傷は深くなくて試合再開されたので、絶対に切り返してやると思ってたまたま出したヒジが当たりました。それで切り返すことが出来たので、ポイントをイーブンに出来たのでよかったです」
ーー切られても冷静だったんですね?
「はい。ポイント的にこのままではヤバイと思ったので焦りはありましたが、絶対に取り返せると考えていました」
ーー5Rフルに打ち合う死闘になりましたが、そういう試合を意識していたんですか?
「技術的にはキャリアのある森井選手の方が上手いですし、自分のウリはスタミナと心しかないと思っているんです。それで今まで勝って来たので、最初から最後まで打ち合って自分のペースに巻き込んでやろうとは試合前から考えていました」
ーーそのスタミナですが、どうやって養ったものなのですか?
「普段の練習での追い込みはもちろんですが、トレーナーの方に走り込みを見てもらっているんです。そこで800メートル走を10何本もやってスタミナを付けています。スタミナに関しては自分でも自信を持っているところですね」
ーーフィジカルトレーナーがついているんですね?
「専門家ではないんですが、僕が大学のキックボクシング部にいる時に監督をされていた方なんです。今は僕が2代目として監督をやっているんですが、前監督とも交流が続いており、見ていただくようになりました。
最初は個人的にやっていただいていたんですが、今はレフティージムのプロ選手がほとんど走り込みに参加するようになって、正式にジムのトレーナーとして就任されることになりました。ミットも自分は前から持っていただいていたんですが、他の選手のミットも持っていただくようになりましたね」
ーーキックボクシング部の監督だったということは、元キックボクサーの方ですか?
「はい。プロで4戦くらいやられていたそうです」
ーー走り込みはいつからやっているんですか?
「自分でも自主的にやっていたんですが、ちゃんとトレーナーに見ていただくようになったのは2011年12月の藤牧孝仁戦あたりからです」
ーースタミナが劇的に強化されたトレーニングはありますか?
「特にこれがというのはありません。ただ元々スタミナはある方だったんですが、走り込みを見てもらうようになってからさらに強化されたとは感じています」
ーースタミナを付けるためには、一番何がいいですか?
「 ・・・
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