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 3月30日(日)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 98』にて、元WMC世界フェザー級王者のムエタイ戦士タップロン・ハーデスワークアウト(タイ)を迎え撃つ左右田。RISEスーパーライト級王者として破竹の5連勝を飾っているが、まだまだ満足はしていない。タップロン戦の先に見据えるもの、そして自分自身のレベルアップについて語った。(取材日:2014年3月21日)

PROFILE
左右田泰臣
(そうだ・やすおみ)
1988年6月8日、東京都出身
身長177cm、体重65.0kg
シルバーウルフ所属
※詳細は選手名鑑へ→

■第1章 ミドルキックもパンチも喰らってみたい

ーー左右田選手は現在破竹の5連勝中ですね。

「ベルトを獲るまでが凄く大事だったので、タイトルマッチまでは1試合も落とせないという感覚でした。獲ってからはまだ2戦しかしていませんが、試合に対する感覚が以前とは変わってきましたね。

 吉本選手とのタイトルマッチでは、1年前と同じ相手に同じ場所で同じシチュエーションで負けたらもう次はないと思っていました。そこで負けたからと言って、次は違うリングで試合をするというのも自分の中ではないことでした。自分の中では辞めるしかないのかなってところで勝てたので、そこで心の成長が出来たのかなって思います」

ーーチャンピオンになる前となった後ではどう変わったのですか?

「練習に対する姿勢ですかね。チャンピオンになるまでも練習量では絶対に誰にも負けない自信があって、それだけで試合に対する自信もありました。でも今考えると、あの頃はまだアマチュアでしたね。

 大宮司さん(シルバーウルフのトレーナー)にも、ベルトを獲る前に“今までの練習や姿勢がアマチュアだったな、と思う時が来るよ”と言われていて、その言葉を今は実感しています。今は質と量のバランスが取れていると言うか。質だけでも、量だけでもダメですからね」

ーー今回、初めてムエタイの選手と対戦することになりましたが、どんな印象をお持ちですか?

「ムエタイの選手は独特のリズムがありますし、今、城戸康裕さんと一緒に練習をさせていただき試合の時は毎回セコンドに就いているんですが、城戸さんがビッグバンでクンタップとやったじゃないですか。城戸さんもその時が初めてのタイ人との試合で、“やっぱり違う”と言っていました。

 城戸さんもどちらかと言えばムエタイスタイルじゃないですか。でも全然ほかの選手とタイミングも距離感もリズムも違ったと聞いて、城戸さんでもタイ人に対してそう思うということはやっぱり難しい相手なのかなって思いますね」

ーー城戸選手もそうですが、大宮司さんもムエタイと戦った経験があるのでアドバイスはいただきましたか?

「スパーリングをさせていただいたりしていますが、僕は大宮司さんの現役の時や、城戸さんの今のようなスタイルとは全く違うので、そこは自分のスタイルを変えずに、自分のスタイルをもっとレベルアップさせて戦おうと思っています」

ーータップロンはムエタイの中でも攻撃的な方だと思いますが。

「そうですね。逆にミドルキックを受けてみたいです(笑)。パンチも思いっきり打ってくるじゃないですか。どれくらいなのかなって喰らってみたいと思っています」

ーー喰らいたいんですか。それに対して自分はどう戦いたいですか?

「相手は当然ムエタイスタイルですが、ムエタイスタイルだからやりづらいではなく、そのムエタイスタイルを一切無視して戦おうと思っています」

ーータップロンがRISEらしからぬ、タイ人が日本でよくやるようなのらりくらりかわすような戦い方をしてきたらどうします?

「近付いたら組んできたりするんでしょうが、もう無視! ですね。徹底して自分のスタイルで行きます」
・・・

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