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44歳で体力の衰えも無し、進化し続ける山本美憂のポジティブシンキング=2018年7月ベストファイターインタビュー

「自分でもちょっとはMMA選手らしく慣れたかなと言えるようになりました」

「MMA選手らしくなった、かな? 自分でもちょっとは慣れたかなと言えるようになりました」と、試合後に語った山本。今後は「グラウンドの時の方が今回は落ち着いていました。もっと立ち技で相手を見て、ブンブン振り回すだけじゃなく自分でポジション取って打っていけるようにしたいですね。ボクシング、キックボクシング、グラップリング…全部がまだまだなのでノビシロいっぱいなので頑張ります。自分を強くするだけです」と、まだまだ強くなれる要素があると話した。

 44歳という年齢から体力面での衰えも気になるところだが、「その心配は全くないです。レスラー気質なので追い込めば追い込んだ分、自信が付いて来るんです。追い込まれれば追い込まれるほど、練習がハードになればなるほど、いいコンデイションになれます。次の試合は今回以上に追い込んでいきたいと思います」と、全く衰えを知らないようだ。

 MMAデビュー戦となった2016年9月のRENA戦、同年大みそかのアンディ・ウィン戦と2試合連続で一本負け。2017年7月のキャシー・ロブ戦では判定で初勝利をあげたが、続く10月のアイリーン・リベラ戦でも一本負けを喫した。

 年齢的なこともあり、やはり無理なのではないか。そういう声の方が圧倒的に多かっただろう。しかし、山本自身は「勝てなかった時はもちろん悔しいですが、そこでネガティブになっても仕方ないので、毎日強くなることだけを考えて、練習に取り組んでいました」とポジティブだ。

 なかなか結果が出なければ心が折れそうなものだが、「毎日強くなることだけを考えていたので、心が折れそうになったことはないですが、いつも家族がそばにいてくれてサポートしてくれていたので、それがとても支えになっていましたね」と、家族の支えもあって前だけを見つめていたという。

 そんな山本だけに、MMAに転向して一番つらかったことは何かと聞くと、こんな言葉が返って来た。

「負けた時はやはり悔しいです。でも、ここからもっと強くなって、次は絶対に勝とうという前向きな気持ちに持って行けたので、特につらいということはないですね」

 苦労や困難も持ち前のポジティブさで次へのエネルギーに変えてしまう、負けてクヨクヨするくらいなら強くなるための努力をした方がいい。女子レスリングで世界を3度制した山本の強さの源は、この常に前向きな気持ちにあるのかもしれない。

●受賞者・山本が喜びを語る

 今回のベストファイター受賞について山本は「すごく嬉しいです。自分より強い選手がいるのに、すごく嬉しいいいいい! 次戦も良い試合をして、またベストファイター賞に選ばれるよう、さらに強くなってRIZINのリングに戻ってきますので、皆さん楽しみにしていてください」と語った。

 なお今回受賞した山本には、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。

 山本にサプリメントの利用方法について聞くと、「Asea(アセア)というサプリメントです。身体の酸化を防ぐ働きをしてくれる酸化還元反応分子を体外から摂取できるサプリで、疲労回復が早くなった気がしますね」と答えた。

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