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【7月・ベストファイター】V2のレオナ・ペタス、武尊と対戦は「テクニックで勝っても仕方ない」と真っ向勝負宣言

毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2020年7月のベストファイターは、7月21日(火)東京・後楽園ホールで行われた『Krush.115』で、挑戦者・大岩龍矢を下して、自身の持つスーパーフェザー級王座2度目の防衛に成功した、レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)に決定した。(2020年8月17日UP)

PROFILE

レオナ・ペタス
1992年4月29日生まれ(28歳)、埼玉県入間市出身
身長175cm、階級 スーパーフェザー級(-60kg)
構え 右 
戦績 34戦 28勝(12KO) 5敗 1分
獲得タイトル 第9代Krushスーパー・フェザー級王者、2016年英雄伝説アジア-60kg級トーナメント優勝

 “石の拳”と称される硬い質のパンチで、数々の強豪と対戦し実績を積む。2017年には安保璃紅との[第5代Krush -60kg王座決定トーナメント・決勝戦]に敗れ、王座戴冠を逃したが、19年9月に5連勝で西京佑馬とのタイトルマッチの漕ぎ着け、判定勝利で念願のタイトルを獲得。

 19年12月には、同王座の初防衛に成功、今年の3月にはK-1の舞台で村越優太にKO勝利、7月には武尊の盟友・大岩龍矢に判定勝利してV2を達成した。その場でK-1王者の武尊に宣戦布告し、武尊は「やろうぜ」と承諾。現在、打倒武尊に最も近い男だ。

選考理由
1、Krush王者として、熱戦を制して2度目の防衛に成功
2、タフな大岩龍矢に貫禄を見せつけ、フルマークの判定勝利
3、K-1王者・武尊との頂上決戦を引き寄せる勝利

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞されたレオナ選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。
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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー

 7月21日(火)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.115』で、レオナ・ペタスは、対戦を要求していた、K-1世界王者・武尊の盟友・大岩龍矢と対戦して、3-0でフルマークの判定勝利を収めた。

■タフな大岩龍矢に判定勝利でV2「僕が返上しない限り、次の王者は出ない」

大岩に対してカウンターを狙っていくレオナ(右)

 試合を振り返って「プレッシャーはあったけど、勝つというのは出来て良かった」と、まずは安堵の言葉を口にした。ただ、試合内容には全く納得がいっていないようで「次戦に向けての欠点が出てきたので、克服しないといけない」と気を引き締めている。

 試合は、ガードを固めて前進する大岩に、レオナがカウンターのフックやヒザ蹴りで対抗していく展開に。3Rが終わって、レオナがヒット数や試合運びで上回り、判定勝利した。試合前の作戦では、カウンターを取った上で自身のパンチを効かせてから、自分から倒しにいくことを考えていたという。

 ヒット数では、大岩を上回ったが、レオナはKO勝利を目標としていたため「突っ込んでぐちゃっと来る感じに対して倒せないのが欠点。僕も未熟でイライラしちゃったところもあります」と、課題点も見えた試合になったと分析する。

勝ち名乗りを受けるレオナ

 大岩はこれまでKO負けがない選手で、強靭さと圧力を持ち味にしている選手なだけに「打たれ強い、やりづらい選手に対してどうすれば良いかを学べて勝てて良かったです」と貴重な経験になったようだ。

 レオナ自身、保持しているKrush王座には、かなりの思い入れがある。2017年5月には、安保璃紅との[第5代Krush -60kg王座決定トーナメント・決勝戦]に敗れ、王座を逃し2年3ヶ月後の19年9月にようやくの王座戴冠だった。闘病中の最愛の母親にもベルトを獲得した試合を会場で見せることができた。「僕が返上しない限りは、次の王者は出ない」と、レオナは今後のキャリアでの長期政権を見据えている。

■“実力”で辿り着く武尊戦「強い奴が強い奴とやるのがキックボクシング」

武尊がレオナに対して「やろうぜ」との言葉を投げかけた

 今年7月の大岩戦後には、何度も対戦アピールしていた武尊に改めて宣戦布告すると、武尊が、リングサイドに訪れて「やろうぜ」と対戦を承諾。それを聞いたレオナは、「嬉しいというところと、やっとかという感じでした。何回もアピールして、スルーされていたのでやっと振り向いてくれたかという気持ちでした」という。

 レオナが、武尊を対戦相手として意識し始めたのは、2018年3月の「K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」だ。武尊は、1日3試合を制して前人未到の3階級制覇を達成した。その当時、レオナは怪我の影響もあって、同トーナメントには出場しておらず「言葉に言い難い悔しい気持ちになりました」との屈辱を味わった。その悔しさをバネに、翌月の4月のKrushで復帰戦を行って以来、無敗と好調をキープしている。

「実力で証明する」との言葉通り、武尊が倒せなかった村越優太をKOしたレオナ(左)

 レオナが、いつも口にしているのは“実力”で武尊に挑戦するということだ。「これが格闘技だと思っていますね。王座を返上したからとか、マイクなどで人気だから(武尊と試合が)出来るってより、強い奴が強い奴とやるからこそキックボクシング」と、自身のキック=格闘技論を熱弁する。

 念願の武尊戦を引き寄せたといっても過言ではない状態だが、レオナは「ここがスタートラインで(武尊に)勝って初めて色々と始まる。ここまでは、人気や実力は関係なく誰でも辿り着けるけど、ここから先は人気や話題じゃ乗り越えられない。実力で証明していけるのは自分だけだと思っている」と実現させるだけではなく、頂上決戦にこだわりを見せた。

▶︎次ページは、武尊に真っ向勝負宣言!「K-1王者にテクニックで勝っても仕方ない」

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