ゲーオの“神速”に梅野は耐えられるか?
9月15日(日)東京・ディファ有明で開催される『M-FIGHT SUK WEERASAKRECK III』(夜の部)。最大の注目カードは、ついに激突する梅野源治(PHOENIX)vsゲーオ・フェアテックス(タイ)の一戦だ。現役キックボクサー、元キックボクサーの間でも「どっちが勝つか?」と話題騒然となっている。
梅野は誰もが認める、日本のトップ中のトップ選手。ムエタイで類希なる才能を発揮し、ムエタイの二大殿堂ルンピニースタジアムとラジャダムナンスタジアムのランカーを撃破、2008年ムエタイMVPのウティデートにKO勝ちする快挙も達成した。日本人がいまだ誰も巻いたことがない、ルンピニースタジアムのチャンピオンベルトを狙える“本物”だ。
対するゲーオは2005年7月に初来日して以来、日本人相手に7戦無敗。本来の階級よりも重い階級で日本人トップランカー選手たちを総なめにしているムエタイ戦士。2012年12月の谷口聡戦では、試合開始から僅か12秒(10カウントが入っているので実質2秒)という戦慄の秒殺KO勝ちを飾っている。
ゲーオはヒジ打ちが禁止だった渡部太基戦を除き、連続KO勝利を飾っている。試合で見せた超高速のハイキック、凶器のヒジ打ち、アマチュアボクシングの大会で金メダルを獲得したパンチとあらゆる武器を使い、常に会場をどよめかせる強さを発揮。特に早いラウンドで仕掛けてくるラッシュ時の畳み掛けの鋭さは驚異だ。
ハイスピードで繰り出されるゲーオの攻撃を、梅野が受け切れるかどうかが勝敗のカギとなる。特に前半の1Rから3Rまでが大きな山場。ここを乗り切れるかどうかが勝敗の分かれ目となるだろう。前半で倒しに行く分、ゲーオは後半でスタミナが切れてくる。梅野の勝機は後半に訪れるのではないか。
梅野がローキックでダメージを与え、首相撲に捕まえてヒジ、ヒザの展開に持ち込むか。それともゲーオがスピードと威力を兼ね備えた蹴りとヒジで梅野を寄せ付けないのか。ハイレベルなテクニックの戦いになることは間違いないが、両者とも隙あらばKOを狙っていくタイプのため、一瞬たりとも目が離せない緊張感のある戦いとなるだろう。
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