【全空連】東京五輪採用に向け空手アジア大会が日本で初開催
9月4日(金)~6日(日)まで、横浜文化体育館で行われる「第13回アジアシニア空手道選手権大会」の会見が8月21日(金)、日本空手道会館で行われた。
この大会は32の国と地域から選ばれた18才以上、700人の選手が、個人形、団体形、個人組手、団体組手、男女計17種目でアジア王者の座を争う。過去12大会はすべて海外での開催。日本開催は今大会が初めて。
全日本空手道連盟(全空連)が2020年東京五輪追加種目化を見据えて45カ国が加盟するアジア空手道連盟に今大会の日本開催を立候補し開催が承認された。
全空連常任理事、近藤彰郎氏は「(2020年東京五輪に向けた)組織委員会のヒアリングは終わりましたが、空手道推進議員連盟の国会議員の先生の中には、まだ実際に空手の試合を見たことがない先生もいらっしゃるので是非会場で試合を見ていただきたい」とアピールした。
大会の展望として、日本ナショナルチーム林 晃監督は「ライバルは現在世界最強のイラン、あとはカザフスタン、クウェート、サウジアラビア、東アジアでは中国になるでしょう。目標は全17種目での優勝です」と必勝を宣言。
男子キャプテン香川幸允(かがわ・ひでよし/2013年 全日本選手権大会 男子組手優勝)は
「前回の世界大会でイランに負けているので、個人で優勝するのはもちろんですが、団対戦でもチーム一丸となって、ここ日本で世界最強のイランに勝って優勝したい」とリベンジを誓った。
また、女子キャプテン染谷香予(2012年 世界選手権大会 女子組手 -68kg級優勝、2013、14年 全日本選手権大会 女子組手優勝)は「日本開催ということで、たくさんの方に見ていただくチャンスだと思ってます。感動を与えられるような試合を1試合でも多くできるよう選手一同頑張っていきます。金メダルを取るという目標の前に自分の試合をしっかりすることがメダルへのカギだと思ってます」とコメントした。
見所としては 一昨年の全日本男子組手で、相手の鋭い突きをかわして投げからの突きでポイントを重ねてきた身長192センチの香川だが、今年から世界空手連盟のルール改変により片手のみの掴みしか認められなくなった。
前回(2013年 ドバイ)は+84kg級ではイランのサジャドに敗れ準優勝の香川だが投げが得意な香川にとって今年はどう変化した組手を見せるか。
前回女子+68kg級組手出場の植草歩もまた決勝でイランのハミデフに敗れ準優勝、染谷香予は-68kg級で3位だったが、それぞれ頂点を狙う。
唯一、個人組手で優勝できたのは男子-84kg級決勝でイラン人を破った荒賀龍太郎だった。荒賀は今回2連覇を狙う。形では2014世界選手権男子形優勝、全日本男子3連覇中の喜友名諒(きゆな・りょう)、2014世界選手権女子形優勝、全日本女子2連覇中の清水希容はそれぞれ初優勝を目指す。
前回のメダルの数は個人組手の各階級と形、団体など17種目のうち金5つ、銀3つ、銅3つのメダルを獲得した日本チームだが、果たして今回はそれを上回ることができるか。
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