【Krush】無敗女王に挑むグレイシャア亜紀「王者の穴を狙う」
7月18日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.67』にて、Krush女子王者KANA(K-1ジム・シルバーウルフ)と女子タイトルマッチで対戦するグレイシャア亜紀(NEXT LEVEL 渋谷)が、9日(土)都内所属ジムにて公開練習を行った。
最初に2分2Rのシャドーボクシングを披露したグレイシャア。インターバルの時には「体が疲れ切ってて、動かないくらいきついです」と苦笑いを浮かべたが、その後の2分1Rのミット打ちでは、気迫のこもった表情で切れ味鋭いパンチをミットに打ち込んだ。
グレイシャアは、WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王座を始め、これまで4度タイトルを獲得。2002年にプロデビューし、29勝(4KO)9敗2分の戦績を持つ現在37歳のベテラン選手で、多くの女子キックボクサーに憧れられた存在だ。
そんなグレイシャアは、1年ほど前から週1回程度のフィジカルトレーニングを始めたという。「以前はあまりやっていなかったのですが、年齢を追うごとに体が動かなくなっていく状況の中で、やっぱり昔のように少しでも動ける体を取り戻せたら良いなと思うようになりました」と理由を話す。
「背中も上手く動かせるようになって、パンチの力の入れ方や伝え方も変わりましたね。昔よりも、今の自分の方がしっくりきている感じがします」と、十分な手ごたえを掴んでいるようだ。
グレイシャアが挑戦する女王KANAは、デビューから3勝3KO無敗の快進撃を続け、わずか4戦目にして王座戦に上り詰めた23歳の実力者。その王座戦ではグレイシャアと同門の紅絹を破り、タイトルを獲得している。
紅絹のセコンドとして試合を間近で見ていたグレイシャアは「肉体的にも精神的にも強い選手だと思いますし、試合の組み立てをしっかり考えながら戦っているという冷静な部分も見えました。自分の強い距離も良く知っていると思いますね」と、冷静にKANAの特徴を分析。
戦い方について聞かれると「KO率も高くて一発もらうと効いてしまうので、ドンピシャでもらわないように気を付けたいですね。セコンドの声も聞きながら自分を上手くコントロールして、相手の穴をしっかり狙っていきたいと思っています」と、ベテラン選手らしい落ち着いた口調で答えた。
5月の会見では去就に関して言及する場面もあったグレイシャア。「気持ちが割り切れているので、(試合に向けて)逆に集中できている部分はあります」と、選手生活の区切りに対する思いも変わらないようだ。
長年、女子キックの一線で活躍してきたグレイシャアが、大きな決意を胸に大一番に挑む。
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