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【巌流島】菊野のKO勝因は“神の手”

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2017/01/04(水)UP

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菊野克紀

 1月3日(火)千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された『巌流島 世界武術団体対抗戦 2017 in MAIHAMA 日本代表 vs 世界選抜』。大将戦で、2015年3月にUFCで対戦し、1RでKO負けを喫したケビン・ソウザ(ブラジル)に同じ1RでのKOで借りを返した菊野克紀(沖縄拳法空手)が試合後のインタビューに答えた。

「(ソウザと)昨日の時点で会って彼は凄く落ち着いていて、自信があり、強い雰囲気しかなかったのでメチャクチャ怖かった」と本音を吐露した菊野。「でも、試合の時はビビらずに、勇気と覚悟と自信を持って出来たと思う」と振り返った。

 前日に「彼と戦うために必死に準備した“神の手”があるので明日見て下さい」と謎の秘策があることを予告していたが、「それだけをやろうとしていました。実際、神の手をやったらソウザが入ってこれなかった。我ながらスゲェなって思いました。彼は回って下がることしか出来なかったので」と、効果が絶大だったと語る。

 具体的な技術の説明はしなかったが、神の手を使うと「相手は思った以上に間合いが遠く感じたと思う。ソウザの方がリーチが長いのに。僕が武器を持っているような感じなので」と、間合いを操作する技術なのだという。

「神の手を使えるようになったので僕は別人になった。これでリーチ差をクリアできた。今後の僕の相手はやりにくいと思う自信がある」と“神の手”に自信を深めたという菊野。

 また、フィニッシュについては「何が入ったのか全く分かりません。気がついたら倒れていました」と言い、「僕は鍛錬によって何でも当たれば倒れるようになったので、どの技とかは一切関係ありません。倒すつもりのない突きで倒せるのが強みです」と説明。

 ソウザは菊野が一打目で放った左ストレートではなく、その後の右フックが首に入って意識が飛んだとコメントしたが、映像で確認すると菊野の右フックは拳ではなく上腕部辺りが当たっているように見えた。

 それを聞いた菊野は、「ありえます。手を動かせば重心がそこへ動くので、しっぺでも効かすことが出来ます」と語った。

 今後の試合については「まだ考えていない」と言い、「今年の目標は強いて言えば沖縄拳法空手の次の段階に進みたい。いま3級で茶帯なので、黒帯を目指したい」とした。

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