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【K-1】卜部弘嵩、大雅を挑戦者に指名したのは「男としての筋」

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2017/01/27(金)UP

大雅を挑戦者に迎えての防衛戦に臨むK-1スーパー・フェザー級王者・卜部弘嵩

 2月25日(土) 東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~』で、大雅(TRY HARD GYM)の挑戦を受けてK-1スーパー・フェザー級王座の防衛戦に臨む卜部弘嵩(KREST)のコメントが、主催者を通じて届いた。

 卜部は2015年11月、弟の功也が保持していたタイトルに挑戦し、KO勝ちでタイトル奪取に成功。しかしその後は連敗を喫し、汚名返上と挑んだ昨年9月の『K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント~』では準決勝で大雅に敗れてしまった。

 王者として臨んだトーナメントで優勝という結果を残すことはできなかったが、卜部は「あまり気持ちが落ち込んだりはなかったです。次に向けて(気持ちを)切り替え、どこを修正しなければいけないのかをよく考えて、練習をやっていました」と、すぐに気持ちを切り替えて来たるべき防衛戦に備えていたと話す。
 

昨年9月の対戦では、大雅(右)に完敗を喫した卜部(左)

 本来であれば、そのスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメントで大雅を初回KOで破り優勝した弟の功也の挑戦を受けるところであるが、功也が階級転向のために挑戦を辞退。その結果、卜部は大雅を挑戦者に指名し、今回の防衛戦を迎えることになった。

「僕としては直近の試合で負けたばっかりだし、タイトルを懸けてもう一度戦うことが、選手として、男としての筋かなと思いました」と、大雅を指名した理由を説明する卜部。タイトルマッチに関しても、「チャンピオンは僕なので、試合であったり、試合までの過程だったり、チャンピオンが盛り上げていくべきだと思っています。挑戦者は挑戦するだけで、あとは戦うだけでいいですが、自分はそれ以上のものを見せていかなければいけない。そういう意味では色々と考えることもあります」と持論を展開する。

 王者の意地を覗かせる卜部だが、昨年11月の対戦カード発表会見では挑発的な発言を繰り返す大雅に対して、「王者になれる選手となれない選手がいる。自分はなれる人間で、大雅選手はなれない人間だ」と切り捨てた。
 

昨年11月の対戦カード発表会見で卜部(左)と大雅(右)は舌戦を繰り広げ、会見後のフォトセッションでは激しい睨み合いとなった

 発言の真意について、「僕も50戦ほど戦っていて、キャリアももうすぐ10年になりますが、大体分かるんですよね。選手の顔を見れば(ベルトを)獲る選手と獲らない選手の差が分かります。これは単純に強い弱いだけの話ではなくて、持っているか持っていないかの差です。周りにも『この選手は多分(ベルトを)獲れないだろうな』と思う選手も結構いるし、ベルトを獲れる選手と獲れない選手は本当にいるんですよ」と説明した。

 王座防衛、リベンジ、そして復活が懸かった大一番を前に、卜部は「今までの良い状態に戻すのではなく、良い状態に戻すのは当たり前ですし、さらにその上のステップに持っていかなければいけないと思っています。そういうモチベーションを持っている中、防衛戦が決まって、自分としてはいいタイミングかなと思っています。あとは功也があのような勝ち方をしているので、兄貴の僕がもっといい勝ち方をしなければいけないかなと思っています。皆さん期待していてください」と意気込みを語っている。

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