【ONE】20歳の女王アンジェラ・リー、ラウジー敗戦も教訓に「他選手の経験から学びたい」
昨年12月30日にアメリカ・ラスベガスで行われ、その衝撃的な結末が話題を呼んだUFC女子バンタム級タイトルマッチ。王座に返り咲くべく、約1年ぶりとなる待望の戦線復帰を果たしたUFCのスーパースター選手ロンダ・ラウジー(アメリカ)が、現王者アマンダ・ヌネス(ブラジル)の前になすすべなく秒殺KO負けを喫するというものであった。
この試合について、アジアを代表する女子MMA(総合格闘技)ファイターの一人であるONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リー(アメリカ)がインタビューで述べたコメントが、1月17日発行の香港の日刊紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」に掲載された。
アンジェラはシンガポールのMMA団体『ONE Championship』(略称=ONE)で絶大な人気を誇る20歳のファイター。カナダ・バンクーバー生まれのハワイ育ちで、現在は父親の出身地であるシンガポールに在住する。得意の寝技を武器に、2015年5月のプロデビューから5試合連続で一本勝ちという快進撃を見せると、昨年5月には同団体初の女子タイトルとなるONE世界女子アトム級王座を19歳で獲得した。
日頃から他の選手の試合を見ては学んでいるというアンジェラ。ヌネスvsラウジーの一戦を見て、「残酷だけれど、これが試合というものなの。そして、物事がどのように転んでいくかも分かる。本当に山あり谷あり、浮き沈みが多い競技ね」と考えさせられた様子。
そして、「自分の周りに、正直に心を割って伝えてくれる人たちがいることってすごく重要ね。もちろん、自分もそうしないといけない。そして、何より大切なことは学び続け、絶えず向上していくことだと思う。人間として成長していくことも必要」と話す。
自らに言い聞かせるようにコメントするアンジェラだが、「(格闘技の)いちファンとしても、たくさんの試合を観ているわ。とても好きなの。それぞれの試合を観て毎回分析することが、トレーニングと同じように自分を支えることになる。父や弟(同じONEで活躍するクリスチャン・リー)と一緒に細かく試合を分析して、他の選手の経験から学びたいのよ」と、飽くなき探究心がそうさせるようだ。
そんなアンジェラは、3月11日(土・現地時間)タイ・バンコクのインパクトアリーナにて開催される『ONE:WARRIOR KINGDOM』で、25歳の新鋭ジェニー・フアン(台湾)の挑戦を受けてONE世界女子アトム級王座の初防衛戦に臨む。
試合に向けて、「どの王者にとっても初防衛戦は確実に重要よ。ジェニーは本当に素晴らしい戦いを繰り広げて、そしてタイトル挑戦権をつかみ取った。私は彼女のことをすごく警戒している。でも、今回は私が世界に向けて、自分が何者であるかをファイターとして示すことになる」と意気込みを話している。
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