2017/02/06（月）UP
（最終更新：2017/02/06 21:40）

公開練習に臨んだ大雅（左）。ミット打ちでジム内に快音を響かせた

　2月25日(土) 東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ～初代ライト級王座決定トーナメント～』で、卜部弘嵩（KREST）が保持するK-1スーパー・フェザー級タイトルに挑戦する大雅（TRY HARD GYM）の公開練習が、6日（月）神奈川県内の所属ジムにて行われた。

　対世界を見据え、「アスリートしてもっと強くなれるように」との思いから、新たなフィジカルトレーニングに取り組み始めたという大雅。「少し体も大きくなってきて、前回よりは絶対にスピード、パワー、テクニックがついたと思いますね。順調です」と手応え十分の様子。

　この日披露した2分間のミット打ちでは、スピードと重みのあるパンチと蹴りを次々と叩き込み、さっそくトレーニングの成果を覗わせた。

　　昨年9月に開催された『K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ～スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント～』で、大雅は今回対戦する弘嵩を下して準決勝を突破。勢いに乗っていたが、決勝で弘嵩の弟である卜部功也に初回KO負けを喫して王座を逃した。

「負けた試合（の映像）は見たくないけれど、けっこう確認しました」と大雅。「技術だけではなく、試合に対する気持ちであったり、いろいろと自分に足りていなかったので、そういうところを見直しました」と話す。

　弘嵩には圧倒的なスピードの差を見せつけて勝利してはいるものの、「映像はけっこう見ましたね。1回勝っていますが、初めてやるくらいの気持ちで練習しています」と抜かりはない。勝利の自信は揺るぎないようで、「今回（の試合）でもう二度とやりたくないと思わせるくらいの試合がしたいですね。同じ階級の他の選手にも、そう思わせたいです」とニヤリ。

　さらに、「早くやりたい。徹底的にボコボコにしたい」と溢れる闘志を抑えきれない様子の大雅。タイトルマッチ発表会見やその後のイベントなどでも、たびたび弘嵩と舌戦を繰り広げてきたが、「今回のオファーが来る前に、（昨年）11月のK-1でやっても良いよみたいなことを（弘嵩が）言っていたらしいので、舐めんなよって感じです。けっこうムカつきましたね」と、やはりまだ苛立ち募らせているようだ。

　2015年4月の初代スーパー・バンタム級世界トーナメント、さらに昨年9月のスーパー・フェザー級世界トーナメントと、いずれも決勝で敗れ、ベルトまであと一歩のところで涙をのんできた大雅。「ずっとこれ目指してやってきたので、素直に欲しいベルトです。今までチャンスを作ってきても、つかめないでここまできました。次こそ、もう最後くらいの気持ちで勝ちにいきたいです。盛り上げて負けるのではなく、今回は徹底的に勝ちにいこうと思っています」と、悲願の王座獲りに向けて闘志を燃やした。