【柔道】王子谷が世界選手権代表に決定、井上康生監督「文句なし」
8月28日よりハンガリー・ブタペストにて開幕する『世界選手権』の男子代表選手が出そろった。
4月29日(土・祝)に開催された体重無差別トーナメント『全日本選手権』(以下、全日本)の結果を受けて、全日本柔道連盟は未定であった100kg超級代表に王子谷剛志(旭化成)と原沢久喜(日本中央競馬会)、100kg級代表に羽賀龍之介(旭化成)を選出。
全日本で2年連続3度目の優勝を果たした王子谷は、個人で世界選手権の代表に選ばれるのは初となる。大会後の会見で、井上康生・男子日本代表監督は「講道館杯、グランドスラムの東京とパリ、選抜、全日本の全てで勝利している。文句なしで代表にふさわしい」と評価。
金野潤・全日本柔道連盟強化委員長も、「自分の特性をきちんと理解して、戦略をしっかりと立てたうえで戦っていた。彼自身もなかなか代表に選ばれなかった悔しさを糧にして、自分の勝つ柔道というものをしっかりと確立している。十分に世界で金メダルを獲れる実力と戦略が練り上がっており、非常に期待ができる」と王子谷の活躍に太鼓判を押した。
一方、リオ五輪銀メダリストの原沢は、今回の全日本で3回戦敗退と結果を残せなかったが選出となった。井上監督は「1年間のトータルを考えたうえで、他の選手と比較、世界ランキング、国内ポイント、実績などを踏まえて選出に至った」と説明。
「オリンピックというもののポケットにはまってしまっているなというのが正直なところ。原沢のように、あれだけ寡黙に努力をする人間でもはまってしまうんだなと思う。委員長からもいろいろと他にも考えられる原因を聞いている。一つひとつ見直していきながら、また作っていかないといけない」とした。
2月のグランプリ・デュッセルドルフ大会で原沢を下して、100kg超級で初優勝を飾った影浦心(東海大学)も代表争いに名乗りを上げていた。井上監督は「デュッセルドルフでは優勝したが、講道館杯では3位、グランドスラム東京と選抜では2位。昨年の結果を踏まえたうえでは、強烈なインパクトというものがもう一つ足りなかった」と落選の理由を説明している。
<2017年ブタペスト世界柔道選手権・男子代表>
100kg超級 王子谷剛志(旭化成)
原沢久喜(日本中央競馬会)
100kg級 ウルフ・アロン(東海大学)
羽賀龍之介(旭化成)
81kg級 永瀬貴規(旭化成)
73kg級 橋本壮市(パーク24)
66kg級 阿部一二三(日本体育大学)
60kg級 髙藤直寿(パーク24)
永山竜樹(東海大学)
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