【ボクシング】新王者・京口紘人「得意な接近戦は空手時代の賜物」
プロボクシングのダブル世界タイトルマッチ(23日、大田区総合体育館)の一夜明け会見が都内ジムにて行われた。
デビューからわずか1年3カ月で、国内最速の世界奪取を果たしたIBF世界ミニマム級・新王者の京口紘人(23=ワタナベ)は会見前、元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(47)から祝福の電話があったと報告。
「KOして勝つと言ってたのにKOできなくてすみません」と言うと、辰吉からは「勝つことが何より大事、(世界の)舞台に立ちたくても立てない人間がいるんだから、素直に喜べ」と祝福され、その電話を「すごく嬉しかった」と喜んだ。
京口は12歳からボクシングを始め、大阪帝拳で師匠、辰吉からみっちりボクシングを教わった。ボクシングを始める前は父が空手道場(聖心會)を開いていた関係で3歳から空手を学び、ボクシングを始めるまで続けた。
空手のルールは極真に代表されるフルコンタクトの直接打撃制。ポイントとダメージ、ノックダウンで勝敗が決められる。
京口は「顔面の打撃は禁止ですが、蹴りで顔を蹴るのは有りです」とルールを説明。空手がボクシングに生かされている部分を聞くと「空手は接近戦で生かされてます。自分の得意な接近戦での攻撃は空手の時代の賜物だと思います」という。
フルコンタクト空手の試合は手による顔面の打撃が禁止な分、とにかく試合開始から接近戦で休まずパンチの連打でボディを打ち続け、ダメージとスタミナを奪いながらローキックやハイキックもヒットさせ、ポイントやダウンを奪うのが一般的だ。今回の試合でも京口は接近戦での攻撃を効果的に決めていた。
ボクシングの今後の目標を聞くと「階級を変えずにとにかく防衛を重ねていくこと」と京口。空手時代の接近戦攻撃と辰吉直伝の左ボディブロー、同門の先輩である内山高志ら王者から学んだボクシングで防衛を重ね、さらに新記録を樹立することができるか。
初防衛戦は10月に予定されるカルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)との指名試合となる。
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