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【ボクシング】内山高志、引退会見で明かしたプロ哲学

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2017/07/30(日)UP

引退記者会見でプロ哲学を語り選手たちにエールを送った内山

 WBA・元世界スーパーフェザー級スーパー王者で同階級を11度防衛した内山高志(37=ワタナベ)が、29日にテレビ東京での自身の引退会見にて選手時代のプロ哲学を語った。

 プロ24勝のうち20KOと高いKO率からKOダイナマイトと呼ばれた内山、普段の試合前の会見ではKOを明言することは少なかったが、お客さんのためにも倒すことしか考えてなかったという。
「会見ではいつもKOは意識しないとか、判定でもいいとか言ってましたが、今、正直言うと、KOしないと誰も面白くないと思ってました。いつもKOすることを考えてやっていたし、とにかく倒すことしか考えないで練習してきました。ま、練習自体が倒すことをしてきてるので。その中でお客さんが喜んでくれる試合は少しはできたのかな、と思ってます」と、お客さん、ファンが喜んでくれる戦いができてのプロボクサーであると内山。

内山(右)がこの左ボディブローでKO勝ちしV11達成。これが最後のKO勝利となった。(2015年 大みそか)

 そんな内山がリングに上がる選手に対するメッセージとして
「練習が伴ってないのに、会見なんかで俺は日本チャンピオン、世界チャンピオンになりたいとか言ってる選手が多々います。それじゃ無理だよと思いますね。もっと練習してから言えよと」とクギを刺す。

 内山の引退理由の一つに「必死に努力してお客さんに見てもらって試合をするというのがモットー。(怪我などで)前以上に死ぬほど努力できない人間がリングに上がるのはちょっと違う」としてリングを降りる決意をしたことから、自身と重ね合わせると、練習の伴わない選手がリングに上がることすらNGなのだろう。 

 ただし、しっかり目標をもって取り組む選手に対しては
「日本のボクシングの場合は重量級の選手が、なかなかいないので別としても、軽量級、中量級の選手はすごくチャンスがある。世界チャンピオンになれば、日本チャンピオン、東洋チャンピオンの何十倍景色が違うし人生も違ってくる。欲を捨てて、とにかく世界チャンピオンだけを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

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最後のKO劇となった2015年大みそか、V11達成
内山高志(選手名鑑)

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