【ボクシング】内山高志がKO勝利でV11、次戦は海外ビッグマッチか
ワタナベジム
「BOXING THE BEST OF BEST 大晦日ダブルタイトルマッチ」
2015年12月31日(水)東京・大田区総合体育館
▼WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分12R
○内山高志(ワタナベジム/WBA世界スーパーフェザー級王者)
TKO 3R 1分47秒
●オリバー・フローレス(ニカラグア/WBA世界スーパーフェザー級6位・挑戦者)
※内山が11度目の防衛に成功。
5年連続で大晦日のメインイベントを務める年末ボクシングの主役、“KOダイナマイト”こと内山高志。今年11月10日の誕生日で36歳になった内山だが、「気力も体力も全く衰えていない」と言う。
5月の防衛戦後に痛めていた左肘の遊離軟骨除去手術を行い「今回は5年ぶりくらいにストレスを感じることなく、フルパワーで練習できた。前回(5月6日/タイの強豪ジョムトーンに2RKO勝ち)以上の試合を見せたい」と必勝宣言。
この試合でKO勝ちすれば具志堅用高氏の持つ“世界戦9KO”の記録を破る10KOとなり、防衛回数でも具志堅氏の持つ日本記録13度にあと2と迫る11度連続防衛となる。また、来年から海外のビッグマッチ進出の計画もあり、WBA世界スーパーチャンピオンとして絶対に負けられない一戦だった。
相手のフローレスはサウスポーのボクサーファイターだが、アマチュアの試合経験が豊富な内山はサウスポーも全く苦にしない。
1Rは、内山は左ジャブ、フローレスは右ジャブを牽制し合う展開で、お互い様子をうかがっている。絶好調が伝わる内山陣営は、逆にじっくり戦って中盤からペースを上げていこうという作戦だったという。1Rは内山の伸びのあるジャブがスムーズに連打されて終了。ジャッジは3者とも10-9で内山。
2R、相手の右ジャブに合わせて左を当てていく内山。また、飛び込むような右パンチが時折フローレスを襲うと、その一発一発に会場がどよめく。この時点で内山は「相手の集中力が切れる中盤以降に右ストレートを当てやすくなる」と読んでいたという。2Rもジャッジは3者とも内山の10-9。
迎えた3R、相手の右ジャブを巧みによけた内山は右ストレートをダブルで当てる。さらに左ジャブから右フック。次第にタイミングが合ってきたと思われた瞬間、幕切れは突然やって来た。「(相手の右側が)空いてるなと思って打ったら、そのまま…」と内山。フローレスのレバーにパンチを深くメリ込ませると、挑戦者はそのままキャンバスにうずくまって二度と立つことができなかった。
日本人歴代王者単独2位となる11度目の防衛に成功した内山は「具志堅会長とは時代も違うので」と謙遜しながらも、「来年はもっと大きなビッグマッチをやって、それを乗り越えて記録を伸ばしていきたい」と目標を語った。
日本人王者として在位期間は具志堅氏の4年5カ月を超えて丸6年で記録更新中。また、最高齢王者記録も西岡利晃氏の35歳を超えてこちらもNo.1の内山は、次の試合について元WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)との対戦を聞かれ、「勝つ自信はあります。決まったらモチベーションも上がる」と意欲を見せた。
また、所属するワタナベジムの渡辺均会長も「3度目から10度目の防衛戦のときは、拳や肘などどこか痛めていた。今回は万全だったので、4Rまでは抑えていくように言っていたのに、3Rで終わってしまったのが計算外と言えば計算外。この階級なら(海外でも)どこに行っても絶対に勝てる」と内山の本場・米国など海外での防衛に太鼓判を押した。
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