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【RIZIN】打撃でKO狙いだった。真珠は空手で15連覇

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2017/07/31(月)UP

試合後の会見で、腕十字で一本勝ちも「打撃で終わらせたかった」と真珠

 野沢直子の娘、真珠・野沢オークライヤー(23)が、7月30日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で1R 1分50秒、腕十字固めで一本勝ちし、試合後バックステージでインタビューに答えた。

 真珠は空手ゆずりの積極的な打撃から、青木真也や“UFCの悪童”ニック・ディアスが得意とするマニアックな技、ゴゴプラッタ(フットチョーク)も狙い、最後は腕十字で仕留めて見せ、決して話題先行だけの選手ではないところを見せつけた。

 インタビューで真珠は、「スピーチレス! 言葉にならないくらい嬉しいです!」と満面の笑顔で喜びを表し、「凄く気持ちよかったです。これまで私が体験したもので最大の舞台。スーパーアリーナのファンの皆が応援してくれて、本当に素晴らしかったです」とファンにも感謝。

 試合内容に関しては、「本当はクリーンな打撃を入れて、立ったまま終わらせたかった」という真珠。
 9歳~12歳まで極真空手の流れを汲む直接打撃制・フルコンタクトルールのワールド大山空手に通い、ファイターズカップに16回出場して15回優勝、16回目に男子に負け連覇を逃してから空手から足が遠のいたと真珠は言う。2005年のワールド大山空手サンフランシスコ支部のHPには、この年、キッズ部門の10歳~13歳、100ポンド以下の部で、真珠が男子に敗れて準優勝した記録と写真が掲載されている。
 練習も「毎日3時間は練習に行ってました。空手には、かなりハマってたんです」と打撃での勝利にこだわりがあった様子。空手の次にはキックボクシングを習い、打撃にはかなり自信を持っている。

 加えて、バレエの経験も長い。
「バレエは16歳でケガをするまで、10年間やってました」という。

打撃で積極的に攻めていく真珠

 極真空手の創始者である故・大山倍達氏は「バレエ・ダンサーとは絶対ケンカしてはいけないよ」と、バレエ経験者の体幹の強さやバランス感覚のよさが格闘でも活かされるから、絶対に侮れないのだと、つねづね言っていたが、今回の真珠や、UFCで活躍中の元ダンス・インストラクター美女、ペイジ・ヴァンザントの戦いぶりを見れば、大山氏の言葉も納得できる。

 真珠は、「憧れの選手は、UFC女子ストロー級王者ヨアンナ・イエンジェイチック」だと言うが、「山本美憂選手や藤井惠さんも大好きです!」と語り、山本美憂が出場した今大会にデビューすることができ、藤井惠にテレビ解説してもらえたことに感激していた。

 今回の試合では、腕十字で一本勝ちを収めたが、寝技になった時は、ゴゴプラッタ(フットチョーク)で勝ちたかったという。スネで相手の喉を下から圧迫して極める技だ。  

「マウントを取った時、ゴゴプラッタを狙ったけど、うまく行きませんでした。(PRIDEラスベガス大会で)ニック・ディアスが五味選手にゴゴプラッタを極めた動画を、私は何度も何度も見てるんで、ぜひゴゴプラッタで勝ちたかったんですけど」と、勝ち方へのこだわりをのぞかせた。

 今回の試合では、まったく相手の攻撃を受けるシーンもなく、ノーダメージ。「もしオファーがあれば明日でも試合したいです! これからもRIZINで頑張っていきます!」と力強く語った。
(インタビュー写真:稲垣収)

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