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【極真会館】全日本に強豪外人多数、日本連覇なるか “勝利の鍵は新ルール研究にあり”松井館長

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2017/10/04(水)UP

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過酷な無差別級トーナメント『全日本空手道選手権大会』を制するのは誰だ

 11月3日(金・祝)、4日(土)東京体育館で開催される極真会館『第49回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』の記者会見が、10月4日(水)、極真会館代官山道場にて行われた。
 国内各地の予選を勝ち抜いた日本人選手に海外強豪選手を加えた128名により、体重無差別のトーナメントが2日間にわたって争われる。

ゼッケン1番の高橋

 昨年より実施された新ルールから約1年、(片手の瞬間的な掴みの解禁や、上段回し蹴りをクリーンヒット、または相手を転倒させて突きからの残心で技有り等のポイントが与えられるなど)選手がどこまでそれに対応しているか。新ルールに対応したニューヒーロー誕生の可能性もある。

 これまで全日本大会とはいえ強豪外国人が度々優勝してきたが、昨年3年ぶりに日本人王者・鎌田翔平が誕生。しかも11年ぶりの日本人同士の決勝戦だった。しかし、今年は2年後に迫る世界選手権を視野に更に外国人枠が増え、海外から男子128人中34人の外国人が参戦。世界大会トップクラスの選手たちが新ルールに対応し優勝奪還を狙い来日する。果たして日本の連覇はなるのか。
 
 この会見で優勝候補の日本人選手がそれぞれ意気込みを語った。
今年、世界ウエイト制軽重量級で準優勝、4月から全空連のナショナルチームに参加し東京五輪を目指す高橋佑汰(24=東京城北支部)は、「2年連続ゼッケン1番(ゼッケン1番は優勝候補の証とも言われる)という事で今年も1番の役割をしっかりと果たします。自分にしか出来ない組手を見せます」と意気込む。

2連覇を狙う鎌田

 昨年度優勝の鎌田翔平(30=東京城西支部)は「今大会では2連覇が懸かっています。ここ最近2連覇をした日本人は出ていないのでしっかり優勝して、2年後の全世界選手権に繋げます。今年の全日本大会は例年に比べて外国人選手の割合が多いので世界大会と言っても過言では無い思います。自分のDブロックではアレクセイ・ガリエフ選手、中島千博選手、アショット・ザリアン選手を警戒しています」とデフェンディングチャンピオンらしくコメントした。

東京五輪出場も狙う上田

 今年の世界ウエイト制軽重量級で3位入賞の上田幹雄は身長186cmのリーチから繰り出されるヒザ蹴りを得意とし、今年4月に東京五輪を目指し、全空連のナショナルチーム入り。全空連と極真のチャンピオンを目指したいとコメントし、今大会については「Cブロックではゴデルジ・カパナーゼ選手が勝ち上がって来ると思うので、そこを意識してひとつずつ勝ち上がります」とコメント。今年、全日本ウエイト制大会にロシアから参戦し優勝したカパナーゼとどのような戦いを見せるのか。全空連で練習する距離のあるポイント制の戦い方が生かされる可能性もある。

時代の流れに沿って常に進化すると話した安島(中央)

 2013年全日本大会優勝の安島喬平(28=茨城県常総支部)は「4月の全日本ウエイト制軽重量級3位という悔しい結果は、自分の新ルールへの認識の甘さが敗因だと思っています。時代の流れに沿って自分自身が進化していかないと今後勝つことは不可能と考えるようになりました。自分は判定での決着が多いので新ルールを生かして技あり一本で明確な勝利を見せたいです。」と常に進化する極真会館と共に自らも進化すると話した。

 2013年に世界ウエイト制重量級を制し、そのパワーファイターぶりから”房総の金太郎”と呼ばれる荒田昇毅(千葉県中央支部)は、毎年全日本選手権で優勝候補と目されながら未だ優勝経験が無い。所用により会見を欠席したが、今年こそ優勝したい荒田は「気迫で相手を圧倒し、最後まで勝ち抜きます」とメッセージが伝えられた。

立ち上がり挨拶する松井館長

 最後に松井章奎館長は「鎌田選手はルール改定によってさらなる飛躍を遂げた感じはあります。その分、他の出場選手には申し訳ないですが鎌田選手が頭一つ抜けている感覚はあります。しかし、トーナメントのシード選手には皆、優勝の可能性があると思います。改定後のルールを研究し、しっかり準備してくる選手が鎌田選手の位置に最も近付くと思います」と大会に向けてコメントした。

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