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【新極真会】内山高志直伝パンチ出るか、入来建武が連覇へ最後の強化稽古

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2017/10/06(金)UP

一瞬も休まず全力でビッグミットを打つ入来建武。師範である父・武久氏(左)が檄を飛ばす

 10月14日(土)、15日(日)、東京体育館にて開催される新極真会主催『第49回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』で二連覇を狙う入来建武(22=新極真会・東京城南川崎支部)が、5日、目黒区の学芸大学道場で試合前の最後の強化稽古(各試合に出る選手が集まる合同稽古)に参加した。

 試合まであと1週間あまりとなったこの日は、怪我のないよう短時間集中型に特化。まず試合基本、型の稽古で体を慣らすと、ビッグミット、1分ラッシュ、また30秒ラッシュなど短時間での突きと蹴りの連打で一瞬も休まず全力で各セット数をこなした。師範である父・武久の檄にミットを打ちながら大きく気合を入れ、全セット連打と破壊力が落とさなかった。

相手に防具をつけさせ入来(左)がスパーリング

 次に怪我を防ぐため相手の全身に防具をつけさせスパーリングのセット数もこなし約3時間の稽古が終了した。
 あとは試合まで各選手が所属する道場(東京城南支部に21個所の道場)で調整を行う。

 稽古後、入来に調子について聞くと「怪我もなくここまで練習できた。あとは全力でいくだけです」と調子は良い様子。

内山がミットを持ち入来にパンチを指導

 先月16日にワタナベジムで元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志にパンチの特訓を受けたことについては「パンチ力は全体的に少し上がったと思います。ボクシングと空手では打ち方など違う点がありますが、指導頂いて突きと体幹がしっかり一致した感覚がありました。ボクシングと空手の打ち方をうまくミックスさせて、その感覚でストレートを主に磨きました」と答えた。

 内山のダイナマイトパンチ伝授でパンチ力は伸びたようだが、期間が短いため「試合でそのパンチが出れば」とも答えた入来。空手流ダイナマイトパンチは果たして火を吹くか。

昨年、島本(左)に初勝利し、初優勝となった全日本大会。入来の連覇なるか

 2014年の全世界大会、2015の全日本大会と決勝で島本雄二(27=新極真会 広島支部)に勝ちを譲った入来だったが、昨年の全日本では決勝で島本を破り初優勝、今回連覇を狙う入来だが、島本のコーチを3年前から受けている元世界王者の鈴木国博(新極真会 厚木赤羽支部長)は「入来がパンチ力が少し上がったのは素晴らしいこと。島本も伸びてます。仕上がりを楽しみにしていて下さい」と全日本奪還に自信をのぞかせた。

 両者の対戦成績は5勝1敗で島本。今回両者が決勝まで勝ち上がれば7戦目となる。勝者は果たしてどちらか。

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