【パンクラス】世界最大団体との提携を発表、女子部門を強化
パンクラスは世界最大の女子MMA(総合格闘技)団体である『INVICTA FC』(インヴィクタFC)と、日本独占提携を結んだことを発表した。
10月8日(日)東京・ディファ有明で開催された『PANCRASE290』にて、INVICTA FCのシャノン・ナップ代表からのビデオメッセージが上映され、ナップ代表は「今回の提携合意で、お互い選手たちが行き来することになりましたので、INVICTA FCとパンクラスお互いに利益のある形で、これから女子ファイターたちを育ていきたいと思っています。パンクラスとの長期的な提携を望みます」とコメント。
これを受けてパンクラスの酒井正和代表は、「いま私たちがやっているスポーツMMAがオリンピックに近付いています。そのため需要が男子もそうですが女子も世界的にブームになっています。このルールで戦っている女子選手が、アスリートランキングに混ざる時代になりました。私どもとINVICTA FCで世界標準のスポーツMMAをしたいと独占提携を結び、女子選手を共有させていただきレベル向上をしていきます。スポーツMMAの選手をパンクラスで育成できればと思っています」とあいさつした。
酒井代表によれば「3年前にINVICTA FCと話し合ったことがあったんですが、他団体との絡みがあってその時は一応見送りとなりました。今年に入って6月から少しずつ話を進めてきました」とのこと。
提携の内容は「INVICTAは世界最高峰ですが大会数が少ないので、選手の出場機会が少ない。そこでINVICTAの選手を日本に呼んで、日本人選手との対戦を組んでお互いにレベルアップしていきたいと思っています。また、パンクラスで戦っている選手も日本人・外国人を問わずINVICTAに上げていきます。今回、三浦彩佳選手に勝ったヴィヴィアニ・ゴメスなんかはもうINVICTAに上がってもいいと思うんですよね」と、女子選手の試合の機会を増やしていくことだという。
また、酒井代表はこの提携によって日本人女子選手の育成も手掛けていきたいと語る。
「朱里選手はキックボクシングからMMAに転向して、1年間でUFCに上がれる状況になってきた。これからMMAをやりたい、そしてINVICTAに出たいというスポーツMMA女子を盛り上げていきたいと思っています。日本人選手はこれから1~2年がかりで育てていこうと思っているので、トライしたい女子は名乗り出て欲しい。早い段階で外国人選手と対戦することで世界を知ってもらい、レベルを上げていきたい。そういう場を作っていきたいと思っています」
さらに「パンクラスもINVICTAもUFC FIGHT PASS(UFCが運営する動画サイト)でやっているので、試合が世界中で観られます」と、選手の知名度向上もこの提携ならではだと説明。
提携は2018年2月4日大会から本格的にスタートする予定だが、12月大会でもテストとして試合を組む可能性があるという。
この日は参戦決定選手として、元DEEP JEWELSバンタム級王者・端貴代(和術慧舟會AKZA)と東陽子(MMA KING GYM KOBE)があいさつを行った。東は柔道で2002年全国高等学校選手権優勝、2003年フランスジュニア国際大会3位などの実績を持ち、2017年アマチュア修斗全国大会でも優勝している。
端は「今回フライ級としてこのリングに立つわけですが、やるからには最強を目指して頑張ります」、東は「私はシングルマザーでして、息子の相手をしてあげられない時間が多くて、この試合をして息子をアメリカに連れて行っておいしいものをたくさん食べさせてあげたいです」とそれぞれ意気込みを語った。
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