【ボクシング】比嘉が実は体調不良、きっかけはごはんとみそ汁
10月22日(日)東京・両国国技館にて、WBC世界フライ級王座初防衛に成功した王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が、23日(月)都内にて一夜明け会見を行った。
「昨日に関してはアッパーやボディフックが目立った試合だったので、ストレートだけでなく多彩に長い距離からのパンチを使えばもっと早く仕留められた。そのパンチをどう状況に応じて使うかがこれからの課題です」と試合を振り返る比嘉。
デビュー以来の全試合KO勝ちのパーフェクトレコードを「14」に伸ばし、元WBC世界スーパーライト級王者・浜田剛史と元東洋太平洋ウェルター級王者・渡部あきのりが持つ15連続KOの日本記録に王手もかけた。
「まだ記録に並んだわけではありませんが、単純に嬉しいです。頑張って抜けたら嬉しいなと思っています」と、記録更新にも意欲的。具志堅用高会長も「カンムリワシ2世が出て来たなと思った。選手はみんなかわいいけれど、大きな舞台で活躍する選手は特にかわいいですよ。比嘉というチャンピオンは子供みたいになっちゃって」と目を細めた。
しかし、実は試合前に“異常事態”に見舞われ、不安を抱えたままリングに上がっていたことも告白した。
「アップの時から違和感がありました。それで前半は苦しかったんですが、苦しいなりにいい倒し方が出来て今後につながるいい試合になったと思います」
これについて会見に同席した野木丈司トレーナーは、「試合前のウォーミングアップの時に汗が全く出なくて、それは初めてのことでした。6時間前のアップではしっかり汗が出たんです。今までにない体調の変化があって、これは判定の可能性もあるかなとちらっと思ったんですが、そこで試合をしっかり決めきるというのはやはり非凡だなと思いました」と、比嘉の体調が悪く連続KO記録が途切れることも考えたという。
比嘉は「長期にわたって減量したことは成功したが、それで胃が小さくなっていて、そこにどうごはんを入れるかが分かっていなかった。水分を取ってごはんを食べたんですが、会長やトレーナーが隣にいない時に自由に食べたのがきっかけじゃないか」と、計量後の食事の摂り方に問題があったのではないかと振り返る。
すると具志堅用高会長は「計量後にごはんとみそ汁を入れるって聞いたことないよ」と一喝。会見に同席していたWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗が、計量後に焼き肉弁当を食べていたと聞くと「焼き肉弁当は最高。こっちはいきなりごはんとみそ汁では、そのあとの美味しいものを(胃が)受け入れられない。おいしい肉を半分しか食べていないんだよ。スムーズに食べられたら最高のコンディションで出来るのに、フラフラしながら食べていた。
考えないで何でも食べる、急いで食べる、減量が多いので入れたがるんだな。考えないと。順番良く食事を摂るのが大事。よくあれだけのファイトが出来たと思いますね。先に食べるのは焼き肉弁当の方がいいよ。年齢が若いからいいけれど、30過ぎたら試合出来ないですよ、ごはんとみそ汁では」と、比嘉の食事にダメ出し。
苦笑いするしかなかった比嘉だったが、「今後は注目されるような選手になるのと、これからもKOにこだわって勝っていくことが目標です。KOを狙わずに倒すのではなく、狙って倒していきたい。これからも倒す試合、ファンが喜ぶ面白い試合をしていきたいです」と意気込みを語った。
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