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【REBELS】良太郎 戦い続ける理由は“教え子”

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2017/11/09(木)UP

TEAM AKATSUKIジム内で、教え子たちと。左から2番目が良太郎

 11月24日(金)東京・後楽園ホールにて開催される『REBELS.53』で、ピラオ・サンタナ(オランダ・目白ジム)とREBELS-MUAYTHAI ライト級王座決定トーナメント決勝戦を争う良太郎(池袋BLUE DOG GYM)の試合前インタビューが主催者を通じて届いた。

 良太郎は打ち合い上等のパンチャーで、TRIBELATEライト級王者。今回のトーナメントでは、一回戦で大谷翔司に左フックのダウンを奪い勝ち上がってきた。

 対戦相手のサンタナはオランダの名門メジロジム所属。元々はMMA(総合格闘技)ファイターで、ボクシングとカポエイラも習得。今年6月にREBELSのスーパーライト級王座決定トーナメントで元ラジャダムナンランカーのスアレックに敗れる前までは、8戦8勝という強豪だ。
 今回のトーナメントでは、6月大会に良太郎に勝利した津橋雅祥を1RKOで仕留め決勝へ上ってきた。

互いに決勝進出が決まり、リングで睨み合う良太郎(右)とサンタナ(左)。9月のトーナメント一回戦後に

 9月の大会では、決勝進出を決めた良太郎とサンタナがリングの上で向かい合う場面があった。「メンチを切ればいいのかな、と思ってとっさにメンチを切ったんですけど。向かい合って驚きました、小さくて。こんなに身長差のある相手は初めてで、しかもあのパワーですからね」とサンタナの印象を語る。

 しかし良太郎にとって一番の「課題」は、相手の身長でもパンチ力でもない。それは「殴られても、カチンとこないこと」だ。
 「一発喰らうと『はぁ?』となって、殴り返しにいってしまうんです。僕はブルードッグジムに移籍してから、セコンドに褒められたことが一度もないんですよ。コーナーではいつも『お前、ふざけてるだろ!』って怒られてますしね」

「TEAM AKATSUKI」常設ジムの前に立つ良太郎。手作りの思い入れある道場だ

 良太郎の所属はブルードッグジムだが「TEAM AKATSUKI」という自らが代表をつとめるジムを持っている。中学3年でキックボクシングをはじめた良太郎は、高校卒業時に藤ジム千葉県支部の内弟子となり指導員兼選手の多忙な日々を送る。だが2013年に支部は閉鎖。行き場の無くなった教え子たちが残り、良太郎が地域の体育館を借り「TEAM AKATSUKI」を作った。

 週6日練習して、日曜日は教え子や仲間の試合に足を運ぶので休日はほとんどない。その上、他に仕事はせず、収入は格闘技の指導料とファイトマネーのみなので生活は苦しい。だが良太郎の熱意に、教え子たちも応えている。10月のJ-NET新人王トーナメントでチームの選手は優勝と準優勝、また女子高生キックボクサー・佐藤レイナは昨年10月のNJKFミネルヴァ・アトム級王座決定戦で延長戦の末に敗れたものの、ベルトまであと一歩のところまで来ている。

 「教えてきた子が結果を出してくれるのは本当に嬉しいですよ。光輝くスターダムは僕の教え子たちが上がっていきます」と良太郎は答えるが、次の試合の話になると「REBELS-MUAYTHAIのベルトは僕が取ります。REBELSで育てて貰った僕が、REBELSで2戦しかしてないサンタナに負けて、ベルトを持っていかれるわけにはいかない。このベルトを獲ってからの来年のビジョンも見えています」と力強く語った。

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