【フード】町限定のはずが…木村政彦の記念焼酎「キムラロック」に問合せ殺到
伝説の柔道家、故・木村政彦。
全日本柔道選手権、天覧試合など15年負けなしで歴代最強柔道家とも言われる。柔道引退後は、プロレスラーに転身、引退後は母校である拓殖大学の柔道部の監督として活躍。
その木村政彦が、今年9月で生誕100年を迎えた。
木村の地元・熊本市南区川尻。熊本市中心部より約7㎞程南下した場所に位置し、水路に恵まれ水上交通の要として、400年の昔から栄えた町だが、現在は人口約2600人。熊本地震の影響もあり空き店舗も増え、衰退傾向にある。
その川尻の商店街で少しでも町を盛り上げようと、木村政彦生誕百年実行委員会が発足され、生誕100年を記念して、純米焼酎25度「キムラロック」(720ml)を企画した。
キムラロックとは元々は木村の得意技の名称で、腕絡み(またはアームロック)のこと。1951年にブラジルにてヒクソン・グレイシーの父、エリオ・グレイシーをこの技で破ったことで、この技の名が世界に広がることになったのだが、川尻では、この技のネーミングをかけ、”ロック”で美味しい焼酎をテーマに純米焼酎を地元酒造会社に製造を依頼。10月29日、川尻限定で発売。すると全国から問い合わせが殺到し生産が追いつかず、販売から半月経った現在、発送できていない状態だという。
特に大きく宣伝やニュースリリースもしていない。問い合わせ殺到のその理由を、販売を一手に引き受ける川尻駅からほど近い「はやし酒店」(南区八幡)の林琢磨店長に聞くと「当初、川尻限定で120本を製造、販売予定だったんですよ。それが、口コミやSNSでなどで広がったのでしょう。販売開始から県外からも多くの注文を頂きますが、川尻にお越しいただいた方に優先的に販売させていただいてる状況です。発送はお待ちいただいており、このお酒を作って頂いている瑞鷹(ずいよう)さんに再生産の依頼をしていますが、年末の他のお酒の生産スケジュールもあり、合間を見て作って頂いている状況です」という。
瑞鷹は慶応3年創業の蔵元。川尻の木村の実家の近くにあり、木村は瑞鷹のお酒もよく嗜んだという。
そこで、全国の格闘技愛好家や木村のファンも手に入れるために全国発売の予定はないか聞いてみると「商品供給が通常になりましたら順次発送で対応させていただきたく思います。時期的には、年内は厳しいですね。年明けになります」という。1月ごろから発送開始予定。約2ヶ月待ちではあるが、記念商品によくある販売期間の限定はないとのこと。気長に待っても良さそうだ。
現在、予約は特設サイト「木村政彦 生誕百年記念 販売所」https://www.884sake.com/で行っており、1月以降、入荷次第、予約順に随時発送していくという。
また、この木村人気は2012年に大宅壮一文学賞と新潮ドキュメント大賞を受賞した増田俊也・著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)がベストセラー。漫画化にもなり、若い世代に広く知られたことも要因となっている。
(吉倉拓児)
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