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【KNOCK OUT】全試合KO優勝の森井「一戦一戦、命を懸けた」

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2017/12/12(火)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

国内各団体のトップクラスが集った激戦のトーナメントを全試合KOで制し、初代王座に就いた森井

 12月10日(日)東京・両国国技館で開催された『KNOCK OUT 2017 in 両国』の一夜明け会見が、11日(月)都内にて行われた。

 4月から開幕した「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」で優勝した森井洋介(GOLDEN GLOBE)が会見に出席。森井は決勝戦で、新日本キックボクシング協会ライト級王者・勝次(藤本ジム)を3R1分12秒、左フックでマットに沈めてTKO勝ち。全試合KOの完全制覇を達成した。

涙は見せないと決めていたが“心の汗”が目から流れ落ちた

「この1年間やってきて、最高の相手と最高の舞台で戦えて、このベルトを巻けたのは本当に嬉しかったですね。最高だな、と。本当の日本一だなって気持ちで巻かせてもらいました」とチャンピオンベルトを手にした喜びを語る森井。リング上では涙を見せたが、「見せないようにしていたんですけれど、心の汗が自然に出ましたた。泣いてはいません」と照れ笑い。昨晩は「全然寝てないです。朝6時くらいまで起きていました」と、興奮して眠れなかったと明かした。

 森井と言えば常に激闘を演じ、試合後には顔が傷だらけでボコボコになっていることが多かったが、KNOCK OUTの試合ではそのようなことがなくなっていた。この日も綺麗な顔で会見に臨んだ。

「ディフェンスの練習が増えたのもありますが、人生が懸かっているので集中力が凄くついた。KNOCK OUTが始まって、勝負に対しての集中が以前とは変わりました。あれだけのお客さんが見てくれるので、一戦一戦、命を懸ける気持ちで上がる舞台なので、それでそうなったのだと思います。傷は確実に増えていますけれどね(笑)」と、気持ちの部分の変化が大きいと説明。

 今後については「来年は僕も30歳の節目になるので、脂がのっているというか、ピークかピークになりかけているのか分からないですが“時は来たな”って感じです」と、立ち技最強と言われるムエタイの強い選手とやりたいとの希望を出す。

決勝戦で勝次(右)を渾身のパンチでマットに沈めた

 その言葉を受けて小野寺力KNOCK OUTプロデューサーは、「タイの強いチャンピオンと拳を合わせたいと言っていましたが、ベルトを撮った人間は何を発してもいいと思う(発言権がある)。誰とやったら面白いか、タイのチャンピオンや、タイ以外の外国人で危ない相手も考えています」と、森井の希望通り外国人の強い相手を用意すると約束した。

 また、防衛戦については「半年から1年の間で考えている。挑戦者決定戦などで誰が見てもやっておかしくないという相手を選びたい」と小野寺プロデューサー。会見では「梅野選手はどう?」と前ラジャダムナン スタジアム認定ライト級王者であり、現WBCムエタイ世界スーパー フェザー級王者の梅野源治(PHOENIX)の名を出した。

 しかし、森井は「もっと強いヤツがいるんじゃないかと思っているので。やりたいならいいと思うけれど、いきなりチャンピオンとはやれないよって話です。俺的にはもう立場が逆だと思っているので、日本人を2~3人KOしないと俺とはやれないよって思っている」と、挑戦者決定戦的なものをKOで勝ち上がって来なければ興味がないとした。

 次回の試合については小野寺プロデューサーがその場で「もちろん2月に出てもらいたい」と2018年開幕戦への出場を希望すると、森井は「全然大丈夫です」と答えながらも「あ、本当っすか。マジっすか」と苦笑していた。

次ページ:決勝戦の振り返りと試合前の不安


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