【RIZIN】“世界のTK”髙阪剛、ミルコ戦に秘策あり
12月31日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX』のヘビー級マッチで、元PRIDE無差別級GP王者ミルコ・クロコップ(43=クロアチア)と対戦する“世界のTK”こと髙阪剛(47=ALLIANCE-SQUARE)がイーファイトのインタビューに答えた。
髙阪はリングスでプロデビューし、UFCにも継続参戦した日本総合格闘界のパイオニアだ。04年にロン・ウォーターマンを破ってパンクラス・スーパーヘビー級王座を獲得し、06年のPRIDE無差別級GPで元K-1王者マーク・ハントと対戦、壮絶な殴り合いの末にKO負けし、引退した。
しかしそれから9年半後の15年12月29日、RIZIN旗揚げ戦で復帰し、30㎏以上重い巨漢ジェームズ・トンプソンをスタンドのパンチでTKOしてのけたのだ。だが昨年末のRIZIN無差別級トーナメントでは、体重193㎏の元十両、バルト(エストニア)に判定で敗れた。
今回、髙阪が挑むミルコは、そのトーナメントで全試合完全決着で優勝した男だ。バルトにもヒザ蹴りで、秒殺KO勝ちしている。髙阪が引退前、最後に戦った06年のPRIDE無差別級GPでも、ミルコはヴァンダレイ・シウバをKOし、決勝で髙阪の盟友ジョシュ・バーネットをタップさせて優勝している。髙阪にとって因縁のある相手だ。
「ミルコとはずっと戦いたいと思ってましたね、PRIDEの時代から」と髙阪は言う。「実際、ニアミスが重なったこともあったんです」と、過去に何度か対戦が組まれかけたことも明かす。「でも時を経て、こうやって拳を交えることになったっていうのは、格闘技を続けてなければ起こらなかっただろうし、ワクワクするものがありますね!」と目を輝かせる。
「自分もミルコの強さは十分理解してるし、それに対してどうしたら勝てるかってことを、今、集中して練習できてます」と自信をのぞかせた。
GENスポーツ・アカデミー(GSA)――かつてスポーツ会館と呼ばれ、リングスで来日したヴォルク・ハンやニコライ・ズーエフらロシア勢が汗を流した場所――に髙阪は現在、週1度訪れ、岡見勇信、藤田和之ら日本の重量級トップ選手たちと練習を重ねている。
「岡見たちにスパーリングを手伝ってもらって、すごいいい状態で練習できてます。こうやって皆、ヘルプもしてくれるし、すごく助かってますね。自分はもう、『メイド・イン・ジャパン』で行きたいと思ってます」と、GSAに集まった“チーム・ジャパン”で一丸となって戦うと言う。
では、具体的には?
「ミルコは左ストレートとか左アッパー、左ハイとかが強いですが、実はそれだけじゃない。それらが強いから他の技も効いてきて。制空圏に入ってしまえば、どんな相手でも倒せる技術をしっかり持ってる。だから、どうしたら相手の土俵にさせないようにできるか、っていうところを練習してます」と髙阪。
ただし、打撃勝負も避けるわけではなく、打撃も混ぜた、“総合”の戦いで勝利するというのだ。
実際、髙阪は岡見を相手にミルコ戦の秘策もやって見せてくれた。試合前なので、それについて書くわけにはいかないが、それは試合でのお楽しみにしておいてほしい。
47歳となった“格闘界の賢者”髙阪の挑戦に要注目だ。
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