【ボクシング】大トリを務める田口「大舞台に遜色ないボクシングをしたい」
12月31日(日)東京・大田区総合体育館にてIBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に臨むWBA世界同級王者・田口良一(30=ワタナベ)の公開練習が、21日(木)都内所属ジムにて行われた。日本ボクシング界にとって今年最後の試合となるこの一戦は、田口にとって7度目の防衛戦でもある。
「1つの階級に世界チャンピオンが多いと誰が最強か分かりづらい。でもメリンド選手に勝てば、何かをひとつ証明できる気もします」
タッグを組む石原雄太トレーナー、所属先の渡辺均・ジム会長と報道陣に姿を見せた田口は、色艶のよい肌でそう口にした。石原トレーナーも「今までと比べてもコンディションはいい。メリンドは踏み込みの速さとカウンターの巧さが持ち味だが、今回に向けてのディフェンスと下半身の強化が生きれば、それを封じることができる」と自信を示した。
メリンドは、今年5月に八重樫東(34=大橋)を初回TKOで破って正規王座に就く前から暫定王者となっており、それ以前からもその才能を高く評価されてきた強敵だ。田口曰く「2年半前にフィリピンで会った頃から、現地では大物感があった」とのことだが、いつも以上に気負った様子はない。
公開練習は動きを再確認するようなシャドーボクシングから始まり、後輩選手とのスパーリングが2ラウンド、トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ちと続き、クールダウンを兼ねたシャドーボクシングで終わった。「以前よりは体重を落とす必要が出てきた」と言っていた田口だが、減量苦までの様子は皆無。前回90ラウンドだったスパーリング合計数を、今回は100ラウンドにやや増やした。
一見は華奢で気弱そうな田口だが、例えば2013年に当時無敗の知念勇樹(琉球)を破ってようやく日本王座に就いた直後にも、怪物扱いされていた井上尚弥(大橋)の次期挑戦をあっさり引き受ける“肝っ玉”で知られる男。井上に敗れこそしたが、予想以上の善戦で株を上げた。渡辺会長も「芯の強さ、気の強さは試合を組む側にとってありがたい」と安心感を持った目で田口を見るようになっている。
とはいえ、今回は強敵に予想以上の“勝ち方”をして株を上げたいところだろう。「大みそかの大トリを自分が務める日が来たのは今でも信じられない。チャンスがあったらノックアウトを狙って、大舞台に遜色ないボクシングをしたい」と田口は語った。
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