【ROAD FC】カンフーパンダが世志琥ら抑えて人気ナンバーワンに
12月23日(土・現地時間)韓国最大のMMA(総合格闘技)団体「ROAD FC」が、2017年に著しい活躍を見せた優秀選手などを決める授賞イベント『ROAD FC AWARDS 2017』を開催した。
今年、“カンフーパンダ”の異名で一気にブレイクしたアオルコロ(22=中国)が、最もファンの人気を得た選手に贈られる「ファン・フェイバリット・オブ・ザ・イヤー」を獲得。日本の“極悪女子プロレスラー”こと世志琥(24=よしこ/SEAdLINNNG)や、DEEP JEWELSフライ級王者しなしさとこに約9年ぶりの黒星を付けた“女子高生ファイター”イ・イェジ(18=韓国)らを抑えての受賞となった。
アオルコロは中国拳法と散打をバックボーンに持ち、昨年7月にボブ・サップを39秒でKOして大きな注目を集めた超重量級ファイターだ。ぽっこりとお腹の出た160kg超の巨体に似合わない俊敏さと柔軟性、そこから繰り出す鋭い打撃、こうした意外性に加え人当たりの良さそうな笑顔もファンの間で好評。昨年は年間最優秀新人賞にあたる「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を男性部門で獲得している。
ROAD FCには2015年12月のプロ2戦目から連続参戦中で、2017年の戦績は2勝1ノーコンテスト。6月のミョン・ヒョンマン戦こそ開始直後にローブローを受けてノーコンテストに終わったが、9月に増田雄介にTKO勝ちを収め、11月には藤田和之を初回TKOでマットに沈めた。サップ戦から5戦負けなしの戦いぶりと、そのインパクトのあるキャラクターが今回の受賞につながった。
年間最優秀選手にあたる「ファイト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのは、キム・スーチョル(26=韓国)。同選手はアジア最大のMMA団体『ONE Championship』で初代バンタム級王座に就いた実績を持つトップファイターで、4月にキム・ミンウとの熱戦を制してROAD FCバンタム級王座を獲得している。
年間最優秀選手の候補には、100万ドル・ライト級トーナメントで圧倒的な強さを見せてベスト4に勝ち残っているマンスール・ベルナウイ(25=チュニジア)、12月29日(金)のRIZINバンタム級トーナメント・リザーブマッチに出場するムン・ジェフン(韓国)の名前も挙がった。
また、既報の通り、世志琥が「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を女性部門で獲得。シム・ユリ(23=韓国)とカン・ジンヒ(19=同)の韓国勢を抑えての受賞で、日本人選手では唯一となった。男子部門では“戦う消防士”として韓国で話題となったシン・ドングク(36=同)が受賞している。
<受賞者および候補者>
●ベスト・ファイター・オブ・ザ・イヤー
受賞者:キム・スーチョル(韓国)
他候補者:マンスール・ベルナウイ(チュニジア)、ムン・ジェフン(韓国)
●ファン・フェイバリット・オブ・ザ・イヤー
受賞者:アオルコロ(中国)
他候補者:イ・イェジ(韓国)、世志琥(SEAdLINNNG)、クリス・バーネット(アメリカ)
●ルーキー・オブ・ザ・イヤー女性部門
受賞者:世志琥(2勝1敗)
他候補者:シム・ユリ(韓国/2勝2敗)、カン・ジンヒ(韓国/1敗)
※()内は2017年の戦績。
●ルーキー・オブ・ザ・イヤー男性部門
受賞者:シン・ドングク(韓国/2勝)
他候補者:ファン・インス(韓国/3勝)、ラファエル・フィジエフ(キリギスタン/3勝)
※()内は2017年の戦績。
●ノックアウト・オブ・ザ・イヤー
受賞者:ミョン・ヒョンマン(韓国/『ROAD FC 041』クリス・バーネットを2R1分48秒KO)
他候補者:アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル/『ROAD FC 040』佐々木信治を1R1分22秒KO)、トム・サントス(ブラジル/『ROAD FC 040』ナム・ウィチョルを1R7秒TKO)、ジョン・ウォンヒ(韓国/『ROAD FC 041』ソ・ドンスを1R1分14秒KO)、シン・スンミン(韓国/『ROAD FC 041』ソ・ドンスを1R26秒KO)
※()内は選出該当試合。
●ベスト・チーム・オブ・ザ・イヤー
受賞ジム:Team Poma、Team Strong Wolf
●ホール・オブ・フェイム ROADMAN
受賞者:ジョン・ムンホンROAD FC創始者&前代表、ホン・キュンホGN FOOD代表(GN FOODはROAD FCのメインスポンサー企業)
※功労者を「ROADMAN」=殿堂入りとして表彰
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