【RIZIN】キック初挑戦の砂辺「鈴木みのるさんと同じ気持ち」
12月31日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND』に出場する選手たちの個別インタビューが、28日(木)都内で行われた。
同大会のRIZIN KICKワンナイト・トーナメントに出場し、1回戦で藤田大和(25=リバーサルジム新宿Me,We)と対戦する砂辺光久(38=reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)は、総合格闘技では28勝7敗の戦績を持ち、2011年から11連勝中で、パンクラスで3階級制覇を成し遂げた日本軽量級のトップ選手である。しかしキックルールの試合は今回がデビュー戦となる。
今大会ダントツの優勝候補、那須川天心(19=TARGET)とはスポンサーが同じという縁もあって、以前にヒザ蹴りを伝授されたこともある。
「天心選手は、すごく好青年でした。でもその時、ミット打ちも見せてもらったんですが、『こんなに速くてキレのある人間がいるんだ!?』とビックリしました。FUJIYAMA FIGHT CLUB(フジテレビの格闘技番組)にも、口をあんぐり開けて見てる僕が映ってます」と苦笑しながら、那須川の、人間ばなれした身体能力に驚嘆したエピソードを明かした。
「でも、これは挑戦です。僕は鈴木みのるさんにずっと憧れてるんですが、鈴木さんは、当時、最強のキックボクサーだったモーリス・スミスに挑みました。今回、天心選手も出るトーナメントの出場オファーが来た時、『これはあの時の鈴木さんと同じだ』と思いました」と、89年と94年に2度の異種格闘技戦で“蹴撃王”スミスと戦ったパンクラスの大先輩・鈴木の名を挙げた。そして「リングの中で自分を表現するという点では、キックボクシングも、総合も、プロレスも同じだと思います。キックボクシングにない動きで戦います」と語った。
ところで、砂辺は長年、東北の被災地を支援する活動にたずさわり、試合用のスパッツのスポンサーマネーの半分を送り続けてきた。それに感銘したスポンサーが、「砂辺が勝ったら1000万円」という企画を打ち出したことは本サイトでも報じた。
「今回すごいトーナメントに出ることになりました、と報告したら、『応援しよう』とおっしゃってくれて、こういう企画を考えてくれたんです」と経緯を説明した。
優勝した場合、砂辺だけは本来の優勝賞金300万円と合わせて1300万円をゲットすることになるが、使途を尋ねられると「もともと被災地の支援活動に関して共感してくれてのお話なので、被災地の方が笑顔になれるようなことに使いたいです」と語った。
さらに、「今回、伊藤盛一郎(ZST)がケガで欠場となりましたが、RIZIN横浜大会で、盛ちゃんが僕をリングに呼んでくれて、その流れから今回出場することができるようになったんです」と、4月の横浜大会で才賀紀左衛門を破った第3代ZSTフライ級王者・伊藤の名を挙げて感謝し、「彼も年末、出たかったと思います。そして被災地の方たちも、したくてもできないことがたくさんあると思います。それを思って、いつもより多めに練習してきました」と、伊藤や被災者の人たちの思いを胸に特訓に励んだと明かした。
キック初挑戦の砂辺が世間の予想を覆して優勝し、勇気と、多額の支援金を送れるか――要注目だ。
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