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【KNOCK OUT】ムエタイ通の佐藤孝也、那須川と戦うスアキムは「今までの相手とは格が違う」

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2018/01/17(水)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

無敵街道を突っ走る那須川(左)の前に立ちはだかる、ムエタイ現役トップ選手スアキム(右)

 2月12日(月・祝)東京・大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT FIRST IMPACT』で、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISE同級王者・那須川天心(TARGET)と対戦するスアキム・シットソートーテーウ(タイ)。

 1月9日に現ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者ナワポンをヒジ打ちで大流血に追い込み、最後はパンチでKOするなど、その強さが伝わってきているスアキム。那須川にとってこれまでで最強の敵と言われている。

 指導者としてタイに何人も選手を送り込み、日本にムエタイ一流選手を招聘しての『MUAYTHAI SUPER FIGHT』をプロモートしている、タイ現地のムエタイ事情に詳しい佐藤孝也キングムエ会長(元全日本フェザー級王者、元NJKFライト級王者)は「“旬”の選手を連れてきましたね」という。

「スアキムは今のスーパーバンタム級~フェザー級でトップクラスの強い選手です。元々、強いという話は聞いていましたがメジャーで頭角を現したのは一昨年の春から夏くらい。特に昨年6月、ルンピニーのスーパーフェザー級王者モンコンデートレックとタイトルマッチをやって負けているのですが、すぐに再戦が組まれて(タイではいい試合になるとすぐに再戦が組まれる傾向がある)、今度はスアキムがKOでリベンジした一戦には驚きました」

 スアキムの強さについて聞くと「当然蹴りも出来ますが、パンチとヒジ打ちが強いです。基本的には何でも出来るタイプで、ムエタイに多い下がってミドルを蹴る選手や首相撲で組んでヒザ蹴りばかりやる選手とは違います。前へ出てどんどん攻撃してくるタイプです。タイのギャンブラーたちの間では“負けない選手”として有名で信頼が厚い」と評する。

2016年12月、スアキムと同門のワンチャローン(左)をKOしている那須川

 その強さに加えて「PKセンチャイの選手なので、同門のワンチャローン(2016年12月、那須川がバックスピンキックでKO勝ち)がやられているから那須川選手に関する情報はあるでしょう。タイ側にも意地があるので、ある程度研究して来るでしょうし、対策はしっかりやってくると思います」と予想する。

 佐藤会長は「はっきり言って、これまで那須川選手が対戦してきたタイ人(ワンチャローン、アムナット、ウィサンレック)とは格が違います。同じように考えていたら痛い目を見ますよ。ワンチャローンは現役王者でしたが、スーパーフライ級で52kgの選手なので55kgはハンディがありました」と、やはり那須川にとってこれまでで最強の敵であろうという。

 しかし、「スアキムはサウスポーの相手を苦にしませんし、背が高くて懐が深いです。体重も55.7kgはベストな体重だと思います。でも技のキレやスピードは那須川選手の方が上です。僕は五分五分、もしくは6-4で那須川選手が勝つと予想します」と、やや那須川が有利であるとする。

 その理由は「完全なムエタイルールではないからです。KNOCK OUTはあくまでもキックボクシングルール。インターバルが2分、首相撲が制限されなければスアキムが有利ですが、インターバルが1分でムエタイよりも首相撲の時間が制限されるキックボクシングルールなら那須川選手が有利だと予想します」とのこと。

 だがそれでも「スアキムはパンチとヒジ打ちが強いのでどうなるか分かりません」と言い、「那須川選手の対戦相手にスアキムを選んだことは吉と出るか凶と出るか、いい選手を連れてきましたね」と、那須川がこれまでのように圧倒的な強さを発揮できる相手ではない、と語った。

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