【ボクシング】山中慎介、リベンジへ防御修正、あとは ”勝つのみ”
3月1日、東京・両国国技館で行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチに挑む前王者・山中慎介(35=帝拳)の公開練習が20日行われた。
山中は昨年8月、ルイス・ネリ(23=メキシコ)に4回TKOで敗れ、王座陥落。その後、ネリにドーピング検査で薬物疑惑が発覚したがWBCは不問とし、山中との指名試合を義務付けてのダイレクトリマッチとなった。
このリマッチへ向け、「現役続行を宣言してからはリベンジのことだけを考えてきた」という山中。試合まで10日を切ったが現在のコンディションについて山中は「ここまで本当に順調に来れた。今は何の迷いも無く体調管理をしっかりするだけ。前回の試合で悪かった部分は徹底的に直した」という。
修正部分については「ディフェンスに関するところは、かなり徹底してやった」と山中。前回ネリに強打を許したが、その対策を徹底したという。
相手を倒すイメージについては「勝つことしか考えてないが、KO勝ちは1番の魅力。しかし、この一発で倒してやると考えてやっているわけではない。タイミングよく入れば倒れるもの」とし、「前回負けているので厳しい試合になるのは分かっているが、修正できた部分はしっかり出して、泣かずに笑ってリングを降りたい」と、KOへのこだわりよりも、何が何でも勝つという執念が伝わってくる。
帝拳ジムの浜田剛史代表は「今までの世界戦は、いいところを伸ばそうという心構えだったが今回は反省材料、そこを克服すると。前回相手も目一杯やってきたわけですから、4Rという、そんな長くないラウンドであっても、どんなタイプかは完全に分かった上で臨めるので対応できる」とした。
また、田中繊大トレーナーは今の山中のコンディションについて「山中本人と話し合いながら(調整を)順調に進めた。前回よりもスパーリングの回数を少しだけ減らした。コンディションを見ながら、量より質を求めた結果だ。今は本当に良い状態に仕上がっている」と順調さを強調した。
山中は公開練習で、シャドウ、ミットの他にスパーリングでは同級12位のマイケル・ダスマリナスと3分2Rをこなした。ダスマリナスのパンチの連打を防御し、打ち終わりに反撃した山中。神の左も数発ヒット。試合まであと9日、山中は更なる仕上げに入る。
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